静座瞑想

 今回はフォーマルな瞑想として、静座瞑想を紹介します。これまでいくつかインフォーマルな瞑想法を紹介してきました。皆様日常の中で実践されているでしょうか?徐々に自分の呼吸に集中する感覚が養われてきたでしょうか?

 瞑想を続けていくことは、心の中に小屋を作ると表現されます。私達が暮らす世界は時に感情という大嵐がやってきます。自分ではコントロールすることのできない自然の驚異にいくら抵抗しても、決して勝ち目はありません。ならば安全な避難所で静かに嵐が過ぎ去るのを待たなければなりません。

 自分の呼吸に集中している時間は、まさに心の小屋に避難して、感情の嵐が過ぎ去るのを待っている時間なのです。どのような感情に襲われても、いつでも避難できると考えれば心強いですよね。これからフォーマルな瞑想にも取り組んで、さらに立派な小屋を作っていきたいと思います。

 さて静座瞑想法ですが、これは皆様がイメージする瞑想ですね。座禅・あぐら・椅子に座った状態で、ひたすら呼吸と体の感覚に集中する最もシンプルな瞑想です。お寺でお坊さんが取り組んでいるイメージのアレですね。

 3分間呼吸法や日常の瞑想トレーニングで、自分の呼吸や、体の感覚に集中する体験をされてきたかと思います。 静座瞑想法はこれを座禅・あぐら・椅子に座った状態で行います。3分間呼吸法を静かに座った状態で、それも長い時間で行うという事ですね。それでは具体的なやり方を説明していきますね!

姿勢が重要

 まず座ります。できれば座禅やあぐらが良いのですが、長い時間維持できそうにない!という方は椅子に座った状態でも構いません。(でも座禅やあぐらの方が集中力は維持しやすいです・・・その理由は後からわかります)正座でも、下にクッションを敷いても良いです。

 

 姿勢さえ長時間保てるなら座り方は何でも良いでしょう。静座瞑想では何といっても姿勢が大事です。腰から首にかけて真っ直ぐと、かつ力は入れすぎようにして、自然な空気の通り道を作ってあげます。長い時間呼吸に集中しないといけませんから、姿勢には気をつけましょう。一番安定して、呼吸がしやすい姿勢になる座り方を自分で見つけましょう。

 

 目を閉じて行いますが、寝てしまうという方は開けたままでも構いません。その場合目線を何か1点に集中させてそらさないようにしてください。

 自然な呼吸が出来る姿勢になったら、いつもの3分間呼吸法と同じく呼吸に集中します。空気が鼻や口から入ってきて、肺を満たし、お腹が膨らみます。そしてまた肺とお腹が縮んで空気が出ていきます。その感覚をじっと味わいます。思考がさまよいだしたら、また呼吸に集中を戻してください。3分間呼吸法と違うのは静かに座ることと、時間の長さだけです。まずはこれを10分間維持してください。

一日10分の静座瞑想

 こうして書くと3分間呼吸法の延長で、簡単にできそうな気がしますが、静座瞑想は難しく姿勢を維持するのも大変です。日常の瞑想トレーニングでは自分の体の感覚が様々変わっていきますので、飽きずに集中力を維持しやすいです。一方静座瞑想ではあまり感覚の変化が無い中で集中し続ける必要があります。ここでも3分間呼吸法と同じく呼吸の回数を数えるというのが、集中を維持する助けになります。

 呼吸だけに集中するのはなかなか大変です。静座をしていると、ちょっと足が痛くなったり違和感を感じたりします。静座瞑想ではこれが集中を維持するのに役立ちます。そのちょっとした痛さ、違和感、体重が足に乗っている感覚に注意を向けても良いので、呼吸の合間は自分の体の感覚にも意識を向けてみましょう。

 これが座禅やあぐらの方が集中しやすいと先に述べた理由です。実は椅子に座っていると楽なのですが、体の感覚があまり変化しないので、集中を維持するのが難しくなるのです。

 このOPENERSが目指す瞑想習慣は一日に45分です。今後講義していく他のフォーマルな瞑想も含めて一日45分の瞑想を行うのが最終目標になります。もちろん静座瞑想だけで45分行えるようになれば素晴らしいですが、これは難易度が高いですよね?そこで他のフォーマルな瞑想を組み合わせて45分を実現していきます。

 これまで3分間呼吸法と日常の瞑想トレーニングを紹介しました。それではこの静座瞑想も実践していきましょう。まずは一日10分行ってください。(もちろん最初から15分・20分とできるなら、時間は長いほうが良いです。)3分間呼吸法と日常の瞑想トレーニングをやりながら、一日10分併せて取り組んでみて下さい。だんだん瞑想習慣の足掛かりができてきましたね!