正しい会食練習をする

自分のタイプを把握して、テーマを設定する

会食練習はただ単純に⾏けばいいというものではないです。会食恐怖症にはさまざまなタイプの⽅が存在します。「残してはいけない」「震えてはいけない」「気持ち悪くなってはいけない」と人によって抱えている不安は様々です。まずは⾃分が抱えている一番大きな不安は何か考えてみましょう。そして会食練習の目的はそれぞれが抱えている不安(これを「誤った前提」と言います)が現実とは違うことを確認する作業なのです。

「残してはいけない」タイプの人は実際に会食の場で残しても周りがあまり気にしないことを確認したり、あまり食べられない事を周りに伝えて配慮してもらうという経験が重要です。ですから会食の場では「敢えて残してみること」が良い会食練習になります。「気持ち悪くなってはいけない」タイプの人は実際に吐くわけではなく、時間が経てば徐々に症状が治まったという経験が重要です。ですから会食の場では「実際に少し気持ち悪くなること(気持ち悪くなってもいいやという気持ちでいること)」が良い会食練習になります。会食前には「今日は敢えて○○(⾃分が不安に思っていること)してみよう」というテーマを設定して、それを経験することが良い会食練習です。

このように⾃分が少しだけ怖いと思う状況に敢えて臨み、「⾃分が抱えていた誤った前提が実際には違った、大丈夫だった」という経験が「残しても OK」「気持ち悪くなっても大丈夫」という気持ちにしていきます。それが会食恐怖を緩和していくのです。

打ち明けてみる

会食練習において食べない事を指摘されることがあります。また相⼿に⾃分が会食恐怖症であることを知ってもらいたい場合があります。そんな時は⾃分が会食恐怖症であることを伝えてみましょう。伝えることは勇気がいることですが、⾃分のことを話したり、相⼿の理解が得られることは不安を軽減することにつながります。

但し伝える際は「会食恐怖症」という難しい言葉を使わないようにしましょう。難しい言葉を使うと、伝わりにくいし必要以上にシリアスに受け取られる可能性もありますので「人とだと緊張して食べにくくなってしまう」くらいの緩めの表現が良いでしょう。また「改善しようと努⼒していること」も伝えましょう。これを伝えるだけで相⼿の受け取り⽅は大きく変わります。頑張っている人に対しては良い印象を持たれやすいものです。