恐怖症の克服過程は充実の日々?

 こんにちわ。カウンセラーのかずおかずです。

 今回は恐怖症の克服過程をどう捉えるか?についてお伝えしたいと思います。皆様も会食恐怖症・嘔吐恐怖症じゃなかったら・・・と考えたことは1度や2度ではありませんよね。もし病気が無ければ、これにかけている時間をもっと楽しい事に使えたのでは?他の人より人生を充実させるのは難しいのでは?と考えてしまうのも当然だと思います。ですがそのような極端な評価を下していると、克服に向けてのエネルギーがどんどん失われる事になります。

 今一度、恐怖症の克服過程にはどういう意味があるのかを考えてみましょう。そして今の自分の頑張りを正しく評価できるようになりましょう。

辛い経験を乗り越えるほど人生は充実する

 人生には回避できない辛い経験がつきものです。会食恐怖症・嘔吐恐怖症は病気ですが、他にも大事な人との死別、離婚、虐待、犯罪に巻きこまれる・・・、人生にはこのような辛い経験がどこかで起きます。ではこうした経験が全くない人は、辛い経験があった人よりも確実に幸福なのでしょうか?実はそうではありません。

 ある調査によれば「辛い経験をした人は健康状態が良くなる」という結果が出ています。辛い経験をした人と、そうでない人を4年間にわたって追跡調査し、健康状態を調べました。科学者たちは過去の辛い経験がストレスを生むため、健康状態も良くならないと考えていましたが、実際は辛い経験をした人の方が、そうでない人よりも健康状態は良かったのです。

 この調査から「辛い経験をした人は、その回復プロセスでストレス耐性が上がる」という事が分かったのです。辛い経験もそのままにしておくと役に立ちませんが、その経験と向き合い、乗り越える過程で心の回復力(心理学用語ではレジリエンスとも言います)が鍛えられるのです。

 人間が自分の状況をより苦しくする原因は以下の3つだと言われています。

  • 「辛い経験をするのは自分が悪いからと思う事」
  • 「辛い経験のせいで、他もうまくいかないと思う事」
  • 「辛い経験がずっと続くと思う事」

 辛い経験を乗り越える過程で、これらが誤解であることを、ひとつひとつ自分で確かめていく経験をするのです。これにより心の回復力が鍛えられるのですね!今は会食恐怖症・嘔吐恐怖症は辛いかもしれません。ですがそれに向き合う過程で人生を助ける心の回復力も身に着きます。

逆境の無い人生は退屈な人生

 皆様は「幸福な人生」とはどのようなものと考えますか?お金?健康?信頼できるパートナー?それらが手に入れば永続的な幸福が約束される・・・?

 私たちは幸福に対して上記のようなイメージを思い描きがちですが、そもそ人間は永続的に幸福でいられるようにできていません。人間は常に成長を求める事でここまで発達してきた生物なので、ある一つの幸せに満足するという事がそもそもできないのです。どんな幸福もいずれは飽きてしまい、幸福を感じなくなってしまう事が分かっています。

 分かりやすい幸福と言えばお金ですよね。ではもう一つ別の調査を例に挙げます。ある調査で「宝くじに当たった人」と「四肢麻痺で身体が不自由な人」の幸福度を追跡踏査しました。宝くじに当たった人は、当たった直後は幸福感はすごく上がりました。しかし徐々に幸福度は下がり始め、最終的には四肢麻痺の人と同じくらいの幸福度まで落ち着いてしまったのです。

 この調査から考える幸せとは何でしょうか?外的要因によって手に入れた幸福はやがて失われてしまうので、私たちは常に内面を成長させる事の繰り返しでのみ永続的な幸福が得られると言えます。会食恐怖症・嘔吐恐怖症の克服を頑張ることは、自分のマイナスをゼロにする作業のように思えるかもしれません。しかし人間は自分の成長を感じる時に幸福になれるとすれば、そうした日々の頑張りこそが幸福を実感する瞬間かもしれませんね。

 実際ほとんどの人は、会食恐怖症・嘔吐恐怖症ではなく、生活に困らないくらいはお金を持っていて、そこそこ健康なのかもしれません。ですが今や生涯で5人に1人はうつ病を経験するほどに不安障害が増えている社会です。それなりに幸福に暮らしていても、しばらくすれば幸福が落ち着いてしまい、また不安になるのが人間です。

 ある意味で会食恐怖症・嘔吐恐怖症は人生に進むべき道しるべを示してくれる存在であるとも言えますね。克服の過程で心の回復力が身に着いたり、成長を実感して幸福を得たり、どんどん自分を変えていく行動を起こしたくなります。病気をきっかけに人生の方向や意味がしっかり定まって、迷いのない人生になる可能性だってあるのですね。病気後の人生の方が充実しているとおっしゃる方もいます。

 今回は会食恐怖症・嘔吐恐怖症の克服過程の捉え方についてお伝えしました。これらを踏まえると、今の自分の頑張りも、ただ病気を治すだけ以上の意味があることがあるのですね。それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

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