セルフコンパッションで改善できる会食恐怖症・嘔吐恐怖症

 こんにちわ!記事をご覧いただきありがとうございます。

 前回の配信で、瞑想の実践的な方法についてお伝えしました。今回は瞑想と並び重要な技術であり、会食恐怖嘔吐恐怖克服LINEの方でも少しお伝えしたセルフコンパッションの具体的な実践方法をお伝えします!

 実際にあなたもセルフコンパッションを体験して、今後の習慣のきっかけとして頂きたく思います。

 さて、最初にセルフコンパッションのおさらいをしておきます。

 セルフコンパッションは自己批判を止め、自分に優しくする為の「技術」です。常に自分を正しく評価し、励まし、頑張り続ける事ができる本当の粘り強さが手に入ります

 その効果もここ10年余りの心理学研究によって科学的に証明されてきています。継続して行うことで、ネガティブなセルフイメージや自己批判から受ける影響を大きく減らし、不安やストレスを低減する効果があります。そして不安な時間が減るほどに、会食恐怖症・嘔吐恐怖症の克服も進んでいきます。

 私達は自分について考える時はついつい無意識に自己批判的になります。またこれまでの人生で自分に対して優しい言葉をかけるという習慣がないために、いきなり優しくするというのは違和感を感じるかと思います。

 これは自然な事です。これまでもお伝えしてきた通り、人間は基本的にはネガティブ感情が大きく、それを抑圧することも出来ないからです。少しでも不安要素があると、ひっきりなしに自己批判を始めてしまい、それがだんだん心地よい心の状態になっていくのです。

 自分が不安に捉われていたり、自己批判的になっている事に気づいて、自分を客観視する。これには瞑想によってマインドフルネスになるトレーニングが必要でした。同じように自己批判をやめて、自分に優しい言葉をかけていく、大切な人のように扱う・・・これにも瞑想と同じくトレーニングが必要です。

 それがセルフコンパッションです。

セルフコンパッションの3要素

 セルフコンパッションには大きく分けて3つのアプローチがあります。それは

  • 共通の人間性
  • マインドフルネス
  • 自分への優しさ

 これらは「苦しみを軽減する三大要素」といった言われ方もします。どのような状況に置かれても、この3つの要素を忘れなければその苦しみは大きく減らす事が出来ます。

 共通の人間性というのは、今の苦しみが自分だけのものじゃない、他の人も同じような事で苦しんでいるという気づきですね。自分一人だけだと悩みを深めてしまいがちですが、同じ悩みを持つ人がいる事で救われますよね。

 マインドフルネスとはこれまで少しお伝えした通り、今起こっている現実に集中し、物事をむやみにネガティブに解釈しない力です。今ある苦しみにマインドフルネスを与え、まずは中立な態度で接する事が大事です。その上でこれからお伝えする自分への優しさも活きてきます。

 そして自分への優しさとは、そのまま自分に優しくする態度の事です。困っている他の人をいたわるように、自分にもいたわりと慈悲を与えます。

 この3つの要素は何か一つでも欠けていると、その効果を高める事ができません。それぞれの要素に合ったセルフコンパッションがあり、すべてをバランスよく身に着けていく必要があります。

他人への慈悲トレーニング

 今回は自分への優しさから、最も基礎的なセルフコンパッションを一つ紹介します!それは他人に向けている慈悲を自分に向けるトレーニングです。

 自分に優しくする?慈悲を向ける?と言ってもどうすれば良いか分かりませんよね?ですが難しくはありません。なぜなら優しい心、慈悲の心というのは既にあなたの中に存在しているからです。

 他の人が困っている場面ではどうでしょうか?こんな時は自然と「かわいそう!助けてあげたい」という気持ちが浮かびますよね?この気持ちを自分の為に利用していくトレーニングです。

 最初にいつも自分がどんな自己批判をしているかを思い描いてみましょう。かつて私は以下のような自己批判を毎日繰り返していました。

 もう20歳も過ぎてるでしょ?ご飯も食べられないなんてどういうこと?こんなんじゃ何も出来ないぞ。つきたい仕事にも就けないぞ。誰も自分と遊んでくれないぞ。恋愛も出来ないぞ。社会的な地位も低くなるぞ。全く価値のない人間になってしまうぞ。どうしていつもネガティブに考えてしまうんだ?こんなにネガティブなのは自分だけだぞ・・・。

 あなたは普段どんな自己批判をしてしまっているでしょうか?こうして文字に起こしてみると結構ひどいですね・・・。もう慈悲のかけらもない容赦ない言葉を自分に浴びせていました。しかしこんな内容の事ですら、自分に対しては言えてしまうのが自己批判の恐ろしい所なのです。こんな言葉を浴び続ければ潜在意識がネガティブに染まるのも無理ありません。

 自己批判を止めるには、敢えて全く違った視点から見ていく必要があります。

大切な人に接する気持ちで

 次にあなたの一番大切な人が、今のあなたと全く同じ悩みを相談したとしましょう。そんな時にどんな言葉をかけるか考えてみましょう。

 もう20歳も過ぎてるでしょ?ご飯も食べられないなんてどういうこと?こんなんじゃ何も出来ないぞ。つきたい仕事にも就けないぞ。誰も自分と遊んでくれないぞ。恋愛も出来ないぞ。社会的な地位も低くなるぞ。全く価値のない人間になってしまうぞ。どうしていつもネガティブに考えてしまうんだ?こんなにネガティブなのは自分だけだぞ・・・。

 こんな事は絶対に思い浮かびませんよね?自分に浴びせていた自己批判をそのまま大切な人にする人はいませんよね?

 「悪い時期ばかり続かないよ」「きっと良くなっていくよ」「同じ悩みを抱えた人もたくさんいるよ」

 自然と親身になって、このような客観的なアドバイスを送るはずです。これが誰の心にもある慈悲なのです。他人の事になると私達は自然と慈悲の心が発揮され、寄り添った優しいアドバイスができるのです。

 これがセルフコンパッションの第一歩「他人にかけるような言葉を自分にかける」です。

 方法としては実に単純ですが、普段私達はこうした態度を自分に向けることはほとんどありません。日本の教育も含めて、このような態度を学ぶ機会が無いからです。多くの人は気づかない内に自己非難の負のループに陥っています。

意識的なトレーニングで身に着く

 最初のうちは、優しい言葉を自分にかけるのは抵抗があると思います。ですが心から自分に優しく出来ているか?本当に優しい気持ちがあるか?というのは問題ではありません。心がこもっているかは問題ではありません。こうした敢えて大切な他人のように自分を扱ってみるという視点を切り替えるトレーニング自体に効果があります。

 日常の中で自己批判に気づいたら、それを他人に向ける言葉に変換してメモに書き出してみましょう。より意識的なトレーニングとなり効果的ですし、自分の心の寛容さに気づくはずです。

 自分の言葉に心がこもってなくても全然問題ありません。セルフコンパッションな態度は少し意識するだけでも早く養うことができます。上記のような慈悲を自分に向ける練習をしていくと、自己批判的な態度になった時にすぐに違和感を感じるようになります。

 これまで当たり前に自分に浴びせていた罵声に違和感を覚えるようになり、すぐに自分の慈悲の心が「ひどい!そんなの全然的外れだ!そんな言い方はおかしい!」と顔を出すようになります。そして心のこもった優しい言葉をかけてあげられるようになります。

 私自身もこれまで様々な心理テクニックを実践してきましたが、このセルフコンパッションな態度は一番早く身に着いたと思いますし、しっかり定着した感覚もあります。いかなる状況でも「自分だけが悪い」「自分はダメな人間だ」などと考えることがなくなりました。

 むしろすぐに他人を励ますような言葉が自分の中で生まれてくるのです。こうした慈悲の心を自分に向けることができるなんて知りませんでした。恐怖で自分のお尻を叩くのではなく、自己愛で自分を受け入れてあげるのが本来の人間の姿だという事ですね。

 こうした態度は何気ない事ではありますが、残りの人生を自己批判的な態度と恐怖と嘘で自分のお尻を叩き続けるのか、それとも慈悲の心で自分をいつでも励ましていけるのか・・・長期的に見れば大きな差が出てきます。

「OPENERS2.0」(オープナーズ)は明日ご案内!

 この記事では会食恐怖症・嘔吐恐怖症の克服に役立つセルフコンパッションの一つを紹介しました。この記事を読んで自分もやってみたい!と興味を持って頂けたら幸いです。

 そして、本LINEでご案内している【瞑想嘔吐恐怖症克服プログラム「OPENERS2.0」(オープナーズ)ではこのセルフコンパッションをプログラムの中心となる技術に据えています。

 セルフコンパッションは瞑想とあわせて習得すると、さらにその効果を高める事ができます。

 OPENERS2.0は受講された方が自然と瞑想とセルフコンパッションをあわせて習慣化できるプログラムですので、会食恐怖症・嘔吐恐怖症の克服に役立つのはもちろんのこと、今後の人生の質も高める非常に強力な技術を習得することになります。恐怖症の克服に役立つだけでなく、その後の人生そのものを良くするためのプログラム です。

 参加やプログラムの詳細についてのご案内は、明日のLINE配信でお届けいたします!ご案内は一度きりですので是非お見逃しなく!