前向きな行動

 会食恐怖症・嘔吐恐怖症克服メールマガジン(会マグ)を受講頂き、ありがとうございます。 第六回の講義は「前向きな行動」です。前回克服に必要な3つの要素についてお話しました。今回はその一つ目の前向きな行動についてお話します。3つのうちの最も日常に浸透しやすい要素から順にお話していきますね!ですがそういう日々の取り組みこそ大事になってきます。

 さて、どうして前向きな行動が大事なのでしょうか?それは前向きな行動をすると「気力」が充実するからなのですね。体力と同じように気力も消耗したり、回復したりします。皆様は普段体力の回復には気を付けていらっしゃると思いますが、この気力の回復も同じくらい大切です。気力は他に、やる気、元気、エネルギーと言い換えることもできます。気力が充実するとは、毎日に充実感がある、楽しい、といった状態なのです。

 そして会食恐怖症・嘔吐恐怖症の克服においてはこの「気力が充実した状態を維持する」と言うのがとても重要になってきます。気力に溢れていると、自己肯定感が高くなり、自分の行動の評価も正しく下せるようになり、行動も次々起こせるようになるからですね。

 例えば会食練習に行ってあまり食べられなかった、つまり期待した結果では無かった場合でも、気力が充実している状態だと正しく評価できるようになります。「苦手な会食に挑戦できた」「練習だから食べられなくて当然」「次はここを改善したい」気力が充実していると、自分の思い通りにならない事があっても、ダメージが少なく済むのですね!この状態で練習を行うことで、潜在意識が良い方向に変わっていくのです。

 そして自分が思った以上に食べられた、つまり期待した結果である場合は「自分が変わってきている」「もっと行動を起こしたい」という良い自信にもつながりやすくなります。練習の結果がどうあれ、気力が充実した状態でいれば潜在意識は良い方向に変わっていくのですね。前向きな行動とはつまり気力を充実させるための行動なのです。

気力を循環させる行動

 では気力を充実させる行動とはどのようなものでしょうか?それは「気力が循環する行動」と言えます。

 私達の気力は体力と同じように消耗したり、回復したりします。できるだけ気力を維持するには「気力を上げるために気力を使う、気力を循環させる」という意識が大切です。たとえば掃除です。掃除をするにはやる気、気力が必要ですよね。でもキレイに掃除が終わったらいい気分になり、充実感がありますよね。これはつまり自分の気力を、気力を上げるための行動に使えた!という事なのですね。こうして気力が消耗することなく、高い状態を維持できるのです。

 気力を維持するためには次の2つの行動があります。

  • 前向きな習慣を身に着ける
  • 前向きな目標を持つ

前向きな習慣

 こちらは先にお話した掃除の話ですね。自分の気力が上がる日常の習慣をいくつ持っているか?ということです。人生の時間のほとんどは、毎日の習慣、ルーティンワークで占められています。この習慣が気力を上げるのか、下げるのかでは気力の充実に大きな違いが出ます。

 掃除の他にも「お風呂にゆっくり入る」のも前向きな習慣ですね。ゆっくりお風呂に入ってリラックスするとより気力が充実します。他にも「運動をする」「野菜をたくさん食べる」「読書をする」など気力を充実させる方法は色々あります。やり終わった後に「次の行動に向けてやる気が出てきた」という状態になれば、これは気力を上げる習慣と言えますね。

 こうした毎日の習慣が少しでも楽しく充実したものに変えていくというのは小さいようで、大きな違いを生みます。最近の私のヒットは「高い歯ブラシを買ってみる」でした。歯ブラシなんてどれも同じと思ってましたが、高い歯ブラシは磨きやすさが全く違いました。より丁寧に歯磨きができるようになって、スッキリ感がUPしました。こうした意外な小さな所にも気力を上げる方法があります。

 皆様も是非今日から自分の気力が上がる習慣を身に着けてみましょう。

前向きな目標

 皆様には会食恐怖症・嘔吐恐怖症を克服する以外の人生の目標がありますか?病気になると、いつしか「病気=自分」という見方になりがちです。病気が治らないと自分には価値が無い、価値ある行動を起こせない・・・と考えてしまいがちです。

 ですがここまでお話した通り、会食恐怖症・嘔吐恐怖症も他の病気と同じでしたね。病気だから人の価値が下がるわけでもありませんし、まして自分のやりたい事をあきらめる必要もありませんね。手足を失ってもスポーツを楽しむ人がいるように。

 会食恐怖症・嘔吐恐怖症の克服以外に、自分の目標を持つというのは非常に大切なことです。別の目標に向かって頑張る間は恐怖症に悩む時間を少なくできますし、自己肯定感も高まり、気力も充実していきます。もしあなたが別の目標をもって、そこで大きな成功を収めたとします。すると相対的に自分を構成する要素として会食恐怖症・嘔吐恐怖症の割合は小さくなりますよね。あなたのアイデンティティは病気ではなく、その成功にあるはずです。

 このように「自分の目標をいくつも持っておく」と言うのは非常に大切です。目標が会食恐怖症・嘔吐恐怖症の克服だけだと、「病気の調子=人生の調子」と偏った見方になります。もし他の目標で成功していたら、人生の調子はそれによって上向きますよね?病気の調子には左右されにくくなるのです。

 気力が充実しやすい目標は「人が喜んでくれること」です。人間は自分が思っている以上に人を喜ばせるのが好きです。たとえ小さな目標でも気力が充実しやすいのです。最近の私のヒットは「友人youtuberのLINEスタンプを発売する」という目標です。スタンプを作成するのは時間がかかる上に、無名の個人が作るLINEスタンプなんて収益にはなりません。それでもLINEスタンプで友人関係のコミュニケーションが豊かになったのは大きな喜びでしたし、結果的に気力が充実する行動でした。

 皆様も是非今日から自分の気力が上がる目標を持って取り組んでみましょう。

おわりに

 今回の講義では前向きな行動についてお伝えしました。会食恐怖症・嘔吐恐怖症の克服とは直接関係が無いように見える部分ですが、気力を充実させておく事が克服のしっかりとした土台になるわけですね!次回は二つ目の要素である「前向きな考え方1 不安と上手に付き合う」について講義します。

 感想等も是非LINEチャットに書き込んでみてくださいね。自分の感想を書く、つまりアウトプットをすることでより理解を深めることができます。理解が深まると行動にもつながりやすくなりますよ!それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

 さらに詳しく会食恐怖症・嘔吐恐怖症の克服について知りたい方はこちら!