ページをご覧いただきありがとうございます。OPENERS特別号です。今回もまたOPENERSに寄せられた皆様の質問や取り組みについてシェアしていこうと思います!

嘔吐恐怖症の克服とは、どこまでを目指す?

 以下の質問をシェアしていこうと思います!

嘔吐恐怖症の克服とは、どこまでを目指せば良いのでしょうか?
人それぞれだとは思いますが、吐くこと自体の恐怖をなくすことは出来るのでしょうか。

 嘔吐恐怖症を克服する!という目的で皆様このOPENERSに取り組まれていることかと思います。そしてその克服の定義と言うのも皆様によっていろいろ違うと思います。「不安なく外食に行けるようになる」「会食や旅行に積極的に行けるようになる」「おうとに関するものを避けなくても大丈夫にする」

 皆様もこうした目的を何か持って、それに向かって日々努力をされていますよね。こうした目的を持つことは大切です。ですがあまりその目的ばかりを意識しすぎるのも良くありません。その理由は3つあります。

  • 目的が高すぎると(実現不可能なもの)間違った自己評価をしてしまう
  • 目的を達成したか?を決めるのは本人次第
  • 目的よりもその過程に意味がある

目的が高すぎると(実現不可能なもの)間違った自己評価をしてしまう

 まずは目的が実現可能なものか?を確認しておく必要があります。これは普段の目的設定の際にも重要な要素とされています。嘔吐恐怖症の場合だと、「もう嘔吐恐怖症のことをさっぱり忘れる!」という目的をする人もいるかもしれません。ですがこれはかなり難しいですよね。なぜなら人間は少しでもネガティブなイメージがあるものは基本的に忘れないように出来ているからです。 そうでなくとも、どんなに退屈な映画の一場面でさえ、思い出そうと思えば思い出せてしまうのですから。

 こうした目的を持ってしまうと、「嘔吐恐怖症について考える=目的達成に近づけてない」という極端な自己評価が生まれてしまうので、あまり良くはありません。

 では次に「全く不安なく会食に行けるようにする」という目的はどうでしょうか?これもまた難しいですよね。全く不安が無い!というのは嘔吐恐怖症でなくとも人間には普通ない状態ですし、全く不安が無いと判断するのも本人ですので、これも「ちょっとだけ不安がある?=目的達成に近づけてない」という極端な自己評価が生まれてしまうので、あまり良くはありません。

 では次の目的はどうでしょうか?「瞑想やセルフコンパッションで不安と上手に付き合う方法を習得し、不安があってもストレス少なく会食を楽しめるようになる。楽しいと思える瞬間を増やす」 これはかなり具体的で実現性がある目標ですね。このように嘔吐恐怖症の克服をどこまで目指す?という目的を考える上では、出来るだけ具体的に、そしてその実現を自分でしっかり体感できそうな目的設定がオススメです。

目的を達成したか?を決めるのは本人次第

 嘔吐恐怖症がどこまで改善したか?を数字でみることはできません。つまり本人の満足度、本人の自己採点がそのまま改善になるわけです。そうなると先ほどのように難しい目的設定をしないことも大切ですが、それ以上にどういう自己評価を普段からやっていくか?が重要になります。

 目的を達成しようとするのも重要ですが、「瞑想やセルフコンパッションで、あまり結果に一喜一憂しなくなる」 という方向の成長もそれ以上に重要です。これは嘔吐恐怖症に限らず、どんな場面でもストレスを減らしていく為に必要です。ですから目的達成が全てでは無く、こういう方向の成長も重要なのだと覚えておきたいですね。

目的よりもその過程に意味がある

 目的を達成したかどうかは、その目的の立て方、本人の採点次第なので、正しく見極めるのが難しいこともあります。嘔吐恐怖症の克服は、目的達成よりもその過程に意味があります。

 嘔吐恐怖症は普通のテストとは違います。努力で60点分改善したとします。テストなら70点以下は落第かもしれませんが、60点分も人生が改善されるのは、それはすごく大きい変化です。

 さらに60点分もいきなり必要な訳ではありません。5点でも10点でも改善していけば、それは人生に良い影響を与えます。それは例えば「会食への不安が少し減った」とか「食べた後の不安が少し減った」とかそういうわずかな変化かもしれません。そういう変化が積みあがって、いつの間にか「あれ?最近嘔吐恐怖症の不安に振り回されることが少なくなったな~」という変化につながります。

 目的を達成する!ということばかりでは無く、こうした変化を大切にして欲しいと思います。こうした変化を追求していくと、それは嘔吐恐怖症の克服以外にも人生をもっと豊かにしてくれると思います。話をまとめます。

  • 目的は出来るだけ具体的に、実現を体感できるものを
  • 結果に一喜一憂しなくなる、という方向の成長も重要
  • 目的達成よりも小さな変化を大事にしよう。それの積み重ねが大きな変化に。
    それは嘔吐恐怖症の克服以外にも人生をもっと豊かにしてくれる。

皆様の取り組み

 次に皆様の取り組みもシェアしておきますね!

こんにちは、いつもありがとうございます。ちょっとした気付きですが、何かのちょっとした待ち時間にいつもならスマホを見ていましたが代わりに瞑想をするようになりました。家事などをする時も意識することで、今までは何故か気持ちが焦っていたなと気付きました。

 これはもう、「ちょっとした気付き」では無く、すごく大きな気付きと言えるでしょう。こうしたちょっとした時間を瞑想の時間にしてしまうのは、長い目で見るとすごく大きな効果をもたらします。

 皆様もちょっとした時間があると、ついついスマホやネットを見てしまうかと思います。ですがこれらの媒体は私達を不安にさせることはあっても安心させてくれることはありません。と言うのも人を不安にさせる記事の方が注目を集めやすいので、メディアはどんどん不安な情報を発信します。

 こうしたちょっとした時間に瞑想するだけでも、以下のメリットがあると思います。

  • 不要な情報をブロックして、不安になるのを防ぐ
  • 無駄な時間を使ってしまったという後悔を減らせる
  • 瞑想がどんどん上達する(上達するという表現は厳密には好ましくないですが) そしてまた不安になるのを防ぐ

 こうした習慣も最初は意識的にやらないといけないと思いますが、続けていると自然とできるようになります。スマホやネットを見ること自体に違和感を覚え、ちょっとした瞑想をいつでもやりたいと思うようになります。(例えば電車に乗っている時もスマホを見るのではなく、電車の音とか外の景色とかに注意を向けるようになります)

 素晴らしい習慣だと思いますので、是非これからも続けていきましょう。

 それでは最後までお読みいただきありがとうございました。これからもOPENERSをよろしくお願いいたします。