静座瞑想とボディスキャン

 OPENERSも2か月目が終了しました。今月はOPENERSの核となる技術「マインドフルネス瞑想」と「セルフコンパッション」についてお伝えするなど盛りだくさんの内容でした。今月のまとめをしておきましょう! 

マインドフルネスの核となる静座瞑想、そして初心者でも長い時間取り組めるボディスキャンを紹介しました。どちらもフォーマルな瞑想で一日の中で時間をかけて行って頂く瞑想です。静座瞑想は長く続けるのが難しい瞑想なので、一日10分でも行えれば十分です。一日45分間のボディスキャンを中心にして、徐々に静座瞑想の時間も伸ばしていきましょう。

 2週間以上の毎日45分間ボディスキャンは実践頂けたでしょうか?もちろん取り組みはマイペースで大丈夫ですが、何事も毎日継続するほどに、習慣化もされやすく、その効果も実感しやすくなります。2週間以上取り組まれた方は既に瞑想のリラックス効果を実感され始めているかと思います。

 静座瞑想もボディスキャンもこの1か月だけで、完全に自分が納得する形で習得できる技術ではないと思います。継続するうちに自分なりのリラックスかつ集中できるやり方やその効果も分かってきます。今後のOPENERSでも紹介していく瞑想も組み合わせて「一日45分間の瞑想習慣」が最終目標となります。

セルフコンパッション

 科学的に自己批判を止める方法「セルフコンパッション」をお伝えしました。マインドフルネスと合わせて、全てのネガティブ感情に対する心の処方箋が完成しました。

 自分に前向きな言葉をかけていくには、以下のステップを踏む必要があり、セルフコンパッションは自分に優しい言葉をかけていくのに必要です。

【全てのネガティブ感情に対する心の処方箋】

  • 自分が不安や自己批判に陥っていることに気づき、それを認める ← 瞑想はこの力を鍛える
  • 認めて落ち着いた状態で、自分に優しい言葉をかける。 ← セルフコンパッション(プログラムの中盤で解説)

 ワークではよりセルフコンパッションを高めるための、自分をいたわる「魔法の言葉」も作成していきました。日々のストレスが高い場面や瞑想に取り入れると、よりレジリエンスが高まります。

暴露療法と認知行動療法

 嘔吐恐怖症の具体的な克服方法「暴露療法」「認知行動療法」をお伝えしてきました。嘔吐恐怖症の治療で病院に行くと、まず暴露療法や認知行動療法についての説明を受けて、どのようにそれらに取り組んでいくかを考えていきます。しかし、やみくもに治療に取り組んでも、その結果に一喜一憂し再び不安や自己批判に捉われる状態に戻ってしまっては、なかなか治療の効果も発揮されません。

 OPENERSでマインドフルネスとセルフコンパッションを先にお伝えしてきたのは、ここに理由があります。暴露療法や認知行動療法においても、マインドフルネスとセルフコンパッションが非常に重要です。治療に必要なレジリエンスも一緒に身に着けていく必要があるからです。

 暴露療法や認知行動療法の具体的な取り組み方と、マインドフルネスとセルフコンパッションの活用方法もお伝えしました。これまで暴露療法と認知行動療法に取り組まれた事はあっても、これらを意識された事は無かったのではないでしょうか?是非活用して、最大限効果の高い治療を行えるようにしていきましょう!

 瞑想によるマインドフルネスとセルフコンパッションは続けて活用する事で、嘔吐恐怖症だけでなく、人生の様々な困難な場面にも役立ちます。是非OPENERSの終了後もこれを意識して、自分のネガティブ感情に向き合って頂きたいと思います。

 OPENERS3か月目ではさらに実践的な嘔吐恐怖症の克服方法と、さらに瞑想について深くお伝えしていきますね!

今回のワーク

 この一か月の間にも、さらに多くの情報をお伝えしてきました。

「講義で一番印象に残っている事」

「これからやってみようと思う事」

「講義の疑問点やこれから知りたい事」

「その他OPENERSへの感想・ご意見」

 こちらOPENERSのLINEに、ご回答をお願いいたします。皆様の取り組みを共有したり、声をプログラムの改善につなげて参ります。これまでの企画やカウンセリングでも、自分の感想をより多くアプトプットされる方がより改善したと感じています。アウトプットする事で、自分の成長をより潜在意識に浸透させる事ができます。是非積極的にアウトプットしてみて下さいね!