OPENERS2.0 総まとめ

 こんにちは!OPENERSです。

 いよいよOPENERS2.0の最終回となります。ここまで3か月以上にわたって、あなたには嘔吐恐怖症を克服するための技術をたくさんお伝えしてきました。

 ここまでの情報量は膨大です。講義の期間は3か月程度ですが、もちろんこの期間内に全てを習得する必要はありません。瞑想をはじめOPENERSでお伝えしてきたのは人生自体を良くするための技術ですから、講義終了後も時間をかけて習得して頂きたいと思います。時間をかけるだけの価値がある技術です。

 さて、最終回ではこのOPENERS2.0の総まとめをしていきたいと思います。ここまでの長い旅路を振り替えり、私達は何を学んできたのか、そしてこれから何をしていけばよいのかをスッキリ整理していこうと思います。

 OPENERS2.0では「嘔吐恐怖症克服ロードマップ」を時間をかけて登ってきました。

 それぞれのSTEPの内容とその意味を改めて振り返っていきましょう。

STEP1 嘔吐恐怖症を知る

 最初のSTEPは「嘔吐恐怖症を知る」でした。

 まずOPENERS2.0のマインドセットとして、ネガティブ感情に対する基本的な態度をお伝えしました。

  • 私達は本来ネガティブなのが当たり前の状態
  • 誰もがネガティブ感情と不安を抱えて生きている。幸福は当たり前ではない
  • 必要なのはネガティブ感情を消すことではなく、ネガティブ感情と上手く付き合っていくこと、目指せホールネス!

 このOPENERSの全講義は、ほとんどこのマインドセットに納得して頂くためにあるといっても過言ではありません。あなたもOPENERSを通して、少しでもネガティブ感情に対するイメージが変わってきたのではないでしょうか。ネガティブ感情はあっても良いということに納得し始めているのではないでしょうか。

 どんなに頑張ってもネガティブ感情を消すことは不可能です。今後の人生でも何度もネガティブ感情と向き合わなければいけない時がやってきます。そんな時これらのマインドセットが助けとなるでしょう。

 次に嘔吐恐怖症の正体についてお伝えしました。嘔吐恐怖症というのは決して珍しい病気ではなく、代表的な疾患であるパニック障害にほど近く、社交不安障害やパニック障害の治療がそのまま嘔吐恐怖症にも有効であることをお伝えしました。

 次に嘔吐恐怖症の原因が潜在意識にあることをお伝えしました。克服するには気合や根性といったメンタルのコントロールは必要なく、潜在意識を変えていく為の行動を積み重ねていくことが必要なのでした。

 最初のSTEPではとにかくあなたの抱えている嘔吐恐怖症に対する異常性や孤立感をなくしていく為の講義を行ってきました。もうあなたは珍しい病気に一人で悩む存在ではありません。よくある病気をたくさんの同じ悩みを抱える仲間とともに克服に向けて前向きに頑張る人なのです。

 このように自分の悩みを一般化することは、悩みを軽くするために非常に重要です。

「よくあることだと知る」「同じ悩みを持つ人がいると知る」

 このような機会を得るために、同じ悩みを持つ人とつながることは非常に重要です。OPENERS終了後も是非積極的にカウンセラーや同じ悩みをもつ仲間との関わりを持って頂きたいと思います。

STEP2 嘔吐恐怖症の治し方を知る

 次のSTEPは「嘔吐恐怖症の治し方を知る」でした。ここでは認知行動療法・暴露療法について詳しくお伝えしました。

 あなたもこれまで何らかの自己流の認知行動療法や暴露療法に取り組んでこられたかと思います。どうして認知行動療法が嘔吐恐怖症の改善につながるのか、どのように取り組んでいけば良いのかを知って頂きました。

 認知行動療法とはつまり、潜在意識を変えていく為の行動だったのです。行動面で潜在意識が思うのとは逆の行動を敢えてとることによって、潜在意識がポジティブに変わっていくのでした。

 一方でただ認知行動療法の方法を知るだけでは十分でないこともお伝えしました。認知行動療法の前後は様々な心理的な負担がのしかかります。そういった心理面のケアを同時に学んでいくことが非常に重要です。

 さらに潜在意識をポジティブに変えていくには、認知行動療法や暴露療法の他に、自分にかけている言葉を変えていく必要もあります。普段からネガティブな言葉ばかり自分にかけていると、認知行動療法の効果が発揮されません。行動面だけでなく思考面でも潜在意識の逆を行く必要があるのです。

 一方でこちらも認知行動療法と同じく、ただ頑張って無理矢理にポジティブになればいいというものではありません。いきなりポジティブになろうとしても、潜在意識の反発にあってしまうのでこちらも心理技術を段階的に学んでやっていく必要がありました。

 このように嘔吐恐怖症の治し方とはすなわち、「行動面でも思考面でも潜在意識とは逆を行く」ことです。

 この両面で潜在意識を変えていくことにより、ポジティブになるから行動する、行動できたからもっとポジティブなるという心のポジティブループが回り出すのです。

STEP3 行動を続けられる方法を知る

 次のSTEPは「行動を続けられる方法を知る」でした。

 認知行動療法や暴露療法をやっていく、自分にかける言葉をかえるといってもそこには様々心理面の負担がのしかかります。

 心理面のケアをしっかりしていかないと、行動面でも思考面でも潜在意識とは逆を行くことを続けるのは難しくなります。そこであなたには瞑想とセルフコンパッションという2つの心理療法をお伝えしました。認知行動療法を楽しく、簡単に続けられる、そして認知行動療法の効果をしっかり出すための強く安定したメンタルづくりに励んで頂きました。

 瞑想とセルフコンパッションはこのOPENERSの期間中に習得できるほど簡単ではないでしょう。またその効果によって、認知行動療法が楽になる実感を得られるようになるまでにも多少の時間がかかるでしょう。

 ですがこちらは人生を豊かにしていく技術でもあるので、ゆっくりと時間をかけて習得していって欲しいです。一日に五分だけ瞑想するといった簡単な習慣でも最初はかまいません。とにかく毎日行うのが習得の一番の近道です。

 そして瞑想とセルフコンパッションを活用して、予期不安・吐き気パニック・行動後の落ち込みとった認知行動療法の前後にのしかかる心理的な負担をケアしていく方法をお伝えしました。

 認知行動療法の随所に瞑想とセルフコンパッションを活用していくことで、その負担を軽減し、効果をグングン高めていくことができます。そして認知行動療法が努力ではなく楽しく簡単に行えるように変わっていきます。

 全ての技術の土台になってくるのが瞑想によるマインドフルネスです。どのような状況でも自分を助けるのはマインドフルネスです。ここの土台が出来上がってくると、何をやるにしても心理的に楽にできるようになっていきますので瞑想もしっかり続けていきましょう。

 そしてここまでお伝えしてきた技術を全て用いたOPENERS流の認知行動療法と暴露療法についてもお伝えしました。ここまで具体的に治療の取り組み方について解説したプログラムはそうそう無いと思います。

 本STEPはかなり骨太な内容となりました。しかしここのSTEPが軌道に乗ってくれば、あなたの嘔吐恐怖症克服も一気に加速していくでしょう!

STEP4 克服のイメージを持つ

 最後のSTEPは「克服のイメージを持つ」でした。

 ここはやや高度な内容を扱っていると思います。ですが克服の最後の壁を打ち破って頂くためのSTEPでもあります。

 日常をフローに過ごすことの重要さをお伝えしました。嘔吐恐怖症の症状が出なくなるから毎日が楽しくなるのではなく、毎日を楽しく過ごそうという意識から嘔吐恐怖症の改善が進んでいくのです。症状のあるなしに関わらず、それ以外に日常をいかに楽しく過ごすかが重要です。

 不安に対する捉え方も大きく変わってくるでしょう。これまで自分の状況が悪いから不安があって、状況が良くならないと、つまり嘔吐恐怖症が治らないと不安も消えない!という悪循環があったと思います。

 結局私達の人生から不安が消えることはありません。ですがそれは決してネガティブな事実ではありません。私達の豊かな人生には不安が絶対必要なのです。不安があるから喜びもあるのです。そして不安とどうやって付き合っていくかは人生のテーマそのものと言っても良いでしょう。このOPENERSで学んだことを続けて頂きますと、不安から受ける影響を大きく減らして上手に付き合っていくことが出来ます。

 不安への囚われが少なくなると、過去や未来に対する考え方も大きく変わってきます。私達はほとんどの時間で消えない過去のトラウマや将来への不安を考えています。しかしそこで考えを深めて正しい答えが出てくる可能性はありません。答えが正しいかどうかを知る術もありません。

 私達が出来るのは過去や未来に囚われることなく、「今この瞬間、やりたいこと、やった方がいいと思うことをやり続ける」だけなんですね。

 このOPENERSで学んだことを続けて頂きますと、だんだんこのような姿勢が身に着いてきます。すると認知行動療法への取り組みも一気に加速していきます。やがて認知行動療法が努力では無く、楽しい日常の一部へと変わっていきます。

 もちろんこのような素晴らしい姿勢、生き方はOPENERSの受講期間だけで身に着くものではありません。瞑想・セルフコンパッションを中心に今後も継続していく必要があります。ですがそれは人生そのものを良い生き方に変えていくことでもあります。

 このような生き方になれば、人生のどのような状況においてもやるべきことを見定めて続けていくことが出来ます。やりたいことにどんどんチャレンジできるようになります。すると嘔吐恐怖症になってしまった以前の人生よりももっと豊かな人生が待っているでしょう。

おわりのご挨拶

 お疲れ様でした!

 ここまで嘔吐恐怖症克服プログラムOPENERS2.0をご受講頂き、誠にありがとうございます。今回の講義でOPENERS2.0は一旦区切りとなります。このプログラムを通して少しでも「変わり始めた」と感じて頂ければ、こんなに幸せなことはありません。

 そして、もし少しでもそういう瞬間があったとすれば、それは100%あなたの力ということになります。人間は誰でも、自分を認めて、自分らしく生きて、幸せになる力が備わっていると思っています。このOPENERS2.0の取り組みを通して、あなた自身が自分本来の姿を引き出したのです。

 是非とも、その変わり始めた感覚を大切にして、その感覚がより強くなる、より楽しくなる方へこれからも歩んでいって頂きたいと思います。

 OPENERSは一旦これで区切りとなりますが、実は「嘔吐恐怖症を良くする=人生を良くする」方法 はまだまだあると感じています。人生を良くする方法は全て嘔吐恐怖症を良くする方法でもありますからね。

 これからも、そんな方法を皆様にお届けしていきたいと思っています。それでは次の企画でもよろしくお願いいたします!それでは最後のワークです。

今回のワーク

 今回のワークはこちらです。ワークに取り組むことで、このコンテンツを受講して自分がこれからするべき行動が具体化されるようになっています。具体化した行動は毎日の習慣としてください。

 今回は最後にアンケートもございます。よろしければ最後のアンケートの回答をOPENERS2.0ご案内LINEのチャットにお送りください!(回答をカメラで撮影して、画像を送って頂くのでも結構です)

 今回のワークは2枚です。