OPENERS総まとめ

OPENERS24回目です。ここまで約3か月もの間、OPENERSを受講頂き本当にありがとうございます。今回がコンテンツの最後の講義となり、OPENERSは一旦区切りを迎えます。
今回はこのOPENERSの総まとめをしたいと思います。ここまで長らく学びを深めてきた皆様ですが、消化しきれた知識、また消化しきれていない知識があると思います。
是非この3か月の自分の取り組みを振り返りながら、自分がどういう事を学んできたのか、どう変わってきたのか、そしてこれからどう変わっていきたいかをまた見つめなおして頂きたいと思います。
コンテンツ総まとめ

ここまでお届けしてきたコンテンツを全て振り返ってみましょう。
1か月目コンテンツ
- OPENERSのコンセプト
- 会食恐怖症・嘔吐恐怖症の基本
- 潜在意識と顕在意識
- 慢性不安と自己批判が悪化させる
- 注意訓練法
- 瞑想の基本
- 1か月目まとめ
- 瞑想プログラム初級編 ~ 瞑想の基本 3分間呼吸法
- 瞑想プログラム初級編 ~ 日常のマインドフルネス
2か月目コンテンツ
- 瞑想プログラム中級編 ~ 静座瞑想
- 瞑想プログラム中級編 ~ ボディスキャン
- 自己批判を止めるべき理由
- 自己批判をやめる ~ セルフコンパッション
- セルフコンパッションを高めるテクニック
- 回避行動を手放す
- 暴露療法動画プログラム
- 自分の認知行動療法プログラムを作成する
- 2か月目まとめ
3か月目コンテンツ
- 瞑想プログラム上級編 ~ ヨガ瞑想
- 瞑想プログラム上級編 ~ 歩行瞑想
- 不安を減らす
- 症状を緩和する
- 瞑想プログラム上級編 ~ 自分だけの瞑想プログラム
- 3か月目まとめ
まとめ
- 1か月目 → 嘔吐恐怖症と克服への知識を身に着けて、自分の状態を正しく把握し、克服への前向きな姿勢を養う。
- 2か月目 → 瞑想やセルフコンパッションなどの不安を低減する技術を習得し、認知行動療法の効果を高める心の土台を養う。
→ 自分の認知行動療法を設計して、克服行動を習慣化する。
→「他人が吐くことや吐しゃ物を見るのが怖い」タイプの嘔吐恐怖症の方向けに、暴露療法動画プログラムも配信。
- 3か月目 → 嘔吐恐怖症を抑える実践的な技術の習得。瞑想が習慣化される。
これまでの学び

瞑想とセルフコンパッション
こうして振り返ってみると、やはり本プログラムの柱は「瞑想」と「セルフコンパッション」であると言えますね!
不安を減らす2大心理技術ですが、このOPENERSではこれらを活用した上で、認知行動療法を取り入れていくという新しい切り口で嘔吐恐怖症の克服を目指してきました。
この2つに取り組まれて、皆様はどのように感じられたでしょうか。もちろん違和感を感じる時もあるかもしれません。しかし続けて頂ければ、どんどん洗練され、自分なりの最も気持ちの良いやり方が分かっていきます。
そして「不安に捉われず、自分を励ましながら、本当に大事な事だけに集中できるマインド」が身に着きます。こうしたマインドが人本来の状態である事に気づき、こうしたマインドを維持するのに意識的な努力も必要が無くなって来るでしょう。
こうしたマインドを嘔吐恐怖症の克服に役立てて頂くのはもちろん、是非このマインドで人生そのものも豊かに切り開いて頂きたいと思います。「瞑想」と「セルフコンパッション」も身に着ければ一生モノであり、その豊かなお付き合いは一生続きます。この技術が皆様が変わっていくきっかけとなれば、大変うれしく思います。
嘔吐恐怖症の知識
嘔吐恐怖症の知識もたくさんお届けしてきました。潜在意識の話もお伝えしてきました。知識があると、どんな行動が改善に効果的で、どんな行動が良くないのかが判断できるようになります。
それだけでも大きな収穫ですが、やはり「嘔吐恐怖症だって、他の病気やケガと全く同じ」という事を実感して頂けると大変うれしく思います。
これまで嘔吐恐怖症を理由に自分を否定する方々を大勢見てきたからこそ、本プログラムでは正しい知識をお伝えして、他の病気と同じように前向きに適切な治療に取り組める姿勢を取り戻して頂きたいと思っておりました。
ここでの学びは嘔吐恐怖症だけでなく、人生の出来事全てに通じると思っています。私達は良くない事が起きると、全て自らの選択を後悔し、自分を責める傾向にあります。ですがそもそも「人生はコントロールできなくて当たり前」なのです。
私達は自然をコントロールする事は簡単に手放せますが、自分をコントロールする事に関してはなかなか手放せません。近代文化では自分を自在にコントロールして自己実現する事が良しとされているからでしょうか。ですが私達人間だって自然の一部です。自らの意思でコントロールできなくても、それが当たり前なのです。
嘔吐恐怖症も同じです。発症する・しないは私達のコントロールが及ばないかもしれません。でもどんな状況においても必要なのは自分にマインドフルネスとセルフコンパッションで癒しを与え、自分が「やりたい」と思った方向に進んでいく事だけです。嘔吐恐怖症で確かに大変な事もたくさんありますが、是非これをきっかけに人生に立ち向かうレジリエンスも一緒に身に着けていきたいなと思います。
暴露療法動画プログラムと認知行動療法
「他人が吐くことや吐しゃ物を見るのが怖い」タイプの嘔吐恐怖症の方向けに、暴露療法の知識と、暴露療法動画プログラムを配信しました。
どなたでもスモールステップで暴露療法に取り組めるように、初級編と中級編の2つの動画を配信しました。暴露療法はこれまで専門のクリニックに通わなければ、受けることは出来ませんでした。またその内容が不明だとなかなか治療のハードルが高いと思います。
この度は、少し難易度が高めな中級編動画も配信して、可能な限り専門のクリニックの暴露療法治療をシミュレーションする取り組みとなりました。こちらを通して、少しでも恐怖感の低減を感じて頂ければ嬉しく思います。
また認知行動療法についての知識もお届けしました。これまで単純に「慣れる」ために認知行動療法を行っていたのが、マインドフルネスとセルフコンパッションを取り入れる事で、より効果的になります。
特に「認知行動療法を行った後の、感情をどうケアするか?」という部分まで事前に考えておくというのは、新しい切り口だと思います。認知行動療法といえば、どうしてもその行動自体に注目されがちですが、是非その前後の感情をマインドフルネスとセルフコンパッションでケアすることも意識してみて下さい!
不安を減らす・症状を緩和する
日常の不安を減らす・嘔吐恐怖症の症状を緩和する方法もお伝えしました。先にマインドフルネスの感覚を養っておくことで、これらの方法の効果がより実感できるのではないかと思います。
このOPENERSでお伝えしてきた方法の根底にあるのは、やはりマインドフルネスです。心理技術というのは考え方にちょっとした工夫を加えて、不安が大きくなりすぎるのを防ぐものです。その為にはまず、自分が不安になっている事に気づき、客観的な視点に立つ必要があります。
だからどの方法にもマインドフルネスが根底にあるのですね。是非マインドフルネスを深めていくにつれ、他の心理技術の効果も深まっていく事を実感して頂きたいと思います。
おわりに

今回の講義でOPENERSは一旦区切りとなります。この度ご受講頂いた皆様に本当に感謝申し上げます。
このプログラムを通して、少しでも「変わり始めた」と感じて頂ければ、こんなに幸せな事はありません。そして、もし少しでもそういう瞬間があったとすれば・・・
それは100%受講者さんの力という事になります。人間は誰でも、自分を認めて、自分らしく生きて、幸せになる力が備わっていると思っています。この3か月間の取り組みで、受講者さん自身が自分本来の姿を引き出したのです。
是非その感覚を大切にして、その感覚がより強くなる、より楽しくなる方へこれからも歩んでいって頂きたいと思います。
OPENERSは一旦これで区切りとなりますが、実は「嘔吐恐怖症を良くする=人生を良くする」方法 はまだまだあると感じています。人生を良くする方法は全て嘔吐恐怖症を良くする方法でもありますからね。
是非これからも、そんな方法を皆様にお届けしていきたいと思っています。それでは次の企画でもよろしくお願いいたします!
今回のワーク
お疲れさまでした!OPENERSの講義は一旦これで終了となります!
「講義で一番印象に残っている事」
「これからやってみようと思う事」
「講義の疑問点やこれから知りたい事」
「その他OPENERSへの感想・ご意見」
こちらOPENERSのLINEに、ご回答をお願いいたします。皆様の取り組みを共有したり、声をプログラムの改善につなげて参ります。これまでの企画やカウンセリングでも、自分の感想をより多くアプトプットされる方がより改善したと感じています。アウトプットする事で、自分の成長をより潜在意識に浸透させる事ができます。是非積極的にアウトプットしてみて下さいね!