
文化放送:大竹まことゴールデンラジオ!
記事をご覧いただき、ありがとうございます。
かずおかずは会食恐怖症カウンセラーとして、2020年に全国ラジオ「大竹まことゴールデンラジオ!」に出演しました。
こちらのラジオで恐怖症に関する特集が組まれ、番組で会食恐怖症について紹介してほしい、というご依頼を頂きました。会食恐怖症についての知見を世の中に広めるとても良い機会を頂いたと感じました。
伝えたい理念
私の活動理念には以下の一節があります。
You’ll Never Walk Alone
「会食恐怖症」「嘔吐恐怖症」に悩むのはあなただけではありません。その原因もあなたではありません。
そして多くの方がより充実した人生に向けて歩み始めています。
当時、会食恐怖症・嘔吐恐怖症に悩んでいた私は本気で「悩んでいるのはこの世界に自分だけ」と思っていたので孤立感や自己批判が深まっていました。あの時こちらの事実を知っていれば、その後の2,3年は全く違ったものになっていたという思いがあります。この経験からこちらを大切な理念の一つに掲げているのです。
恐怖症の克服に向けて、取り組める事はたくさんあります。ですがまず一番知って頂きたいのはこちらなのです。「あなただけ」でもなければ「あなたのせい」でもないのです。 こちらを知る事で、その後の克服に向けた頑張りに大きな違いが出てきます。
これまでの活動を通して頂いてきた以下のような声からも、こちらを知る事の大切さを実感しています。
【なんでも自分だけ、おかしいのかなって思っていたけど他にも同じ人がいると思うとなんだか心がほっとします】
【送って頂いた記事も読ませて頂きました!自分だけではないと改めて実感出来たことで、安心出来ました。】
【共感出来ることだらけで「うんうん」とうなづいてしまいました。ですが全てしっかり読んでとても心に響きました。】
【私も実際すべて後々のことを考え、人生がいやになるということ、気持ち悪くなったらどうしようなどすべて共感しました。】
【皆さんが同じような気持ちである事に安心しました。】
是非こちらをラジオでも伝えていきたいと思い、可能な限り会食恐怖症の方が共感するポイントを盛り込みました。放送作家さんとお話しながら、私の過去の経験をできるだけリアルに語ることにしました。その中で会食恐怖症とはどういう病気なの?を分かりやすく紹介して頂いております。
こうした会食恐怖症・嘔吐恐怖症のメディア発信がさらに増え、世の中に正しい知見が広まる事を期待しています。ラジオに出演させて頂いたのはその一助になったと思います。今回はラジオをテキストに起こしたものをお届けします!
「あ、これ分かるな~」と今の自分への共感や気づきを感じ取って頂けると幸いです!それでは本編です!
ザ・ゴールデンヒストリー「恐怖症を抱えて」
進行はタレントの大竹まことさん、ゲストは壇蜜さんでした!
ザ・ゴールデンヒストリー 『恐怖症を抱えて』
2020年7月8日(水) 「会食恐怖症」 かずおかずさん
【 ナレーションパート:大竹 】
日々、黄金の歴史あり。ザ・ゴールデンヒストリー。今週は「恐怖症を抱えて」というテーマでお送りしています。
東京都福生市に住むソフトエンジニアかずおかずさんは27歳。小学生の時に「会食恐怖症」を発症しました。
誰かと一緒に食事をすることに強い不安感や緊張感を抱く「会食恐怖症」。人との会食を避けるようになって、仕事や対人関係、日常生活などに支障が出てしまいます。
「会食恐怖症」になったのは小学4年生の時。ある体調の悪い日に教室で給食を戻してしまったのです。かずおかずさんは小食で、性格は真面目。心配性でした。ご飯を残すと親に怒られるため、食べなければいけないというプレッシャーと常に向き合っていたのです。
その後は、給食を見たり、人と食事をしたりするだけで吐き気をもよおすようになりました。
「また同じことが起きたら どうしようって考えると、ものすごく緊張して食欲がなくなるんです」
給食を食べ終わるのは いつもクラスで最後。自宅でも食べられません。親に怒られますが、自分の症状を言葉で説明できないため、解決しないのです。
中学、高校は「お弁当」だったため重圧が減りました。残しても、何も言われないからです。また、部活や勉強に力を入れてお腹が空いたので、普通の量なら食べることができました。
再発したのは、大学時代。学食になったからです。人との付き合いや外食も増え、再び食べられなくなりました。
「小学生で治ってたのに急に症状が出て、本当に怖くなりました。『絶対 食べなきゃダメだ』って思えば思うほど『戻したらどうしよう』というプレシャーがあって胃が キューって鷲掴みにされる感じになるんです」
食事に誘われた時は、必ず参加しました。本心は行きたくありませんが、今後ずっと行けなくなって就きたい仕事に就けない、彼女ができても食事に行けない、そんな将来が怖かったのです。
仲間との食事では、食べやすい麺類や、量の少ないものを注文しました。
学食では、最初はパンをかじり、次に かけそば。ひとつクリアできたら少しずつ 量の多いもの、前回より 食べにくいものを選び食事への恐怖と不安を 徐々に和らげることができました。
『会食恐怖症』を知ったのは2年前。インターネットで自分の症状を調べ恐怖症克服を支援する協会のホームページを見つけたのです。
自分の症状は 名前のある病気で同じ苦しみを持つ人や、克服した人が大勢いるとわかり希望が見えました。また、カウンセラーのおかげで心に余裕ができました。自分は たとえ会食恐怖症でも長所がたくさんある、と自分の価値に気付かせてくれたのです。
今、お昼ご飯は、会社の食堂で、同僚と一緒に食べています。昔は、ボリュームがあって残していた「定食」も普通の量をたいらげます。「こんな日が来るなんて、信じられません」苦痛だった食事は、楽しい ひと時になりました。
【 生放送パート:壇蜜 】
以前、カナダ旅行をした際、食事は持参した乾パンや非常食ばかりだったというかずおかずさん。今度、海外に行ったら、お肉の塊や、その土地の おいしいものを思う存分食べたい――とおっしゃっていました。
人との食事で、緊張や 吐き気がする方は「日本会食恐怖症克服支援協会」のウェブサイトをご覧ください。
かずおかずさんもこの春から協会認定のカウンセラーとして活動をスタート。ツイッターでも、相談を受けています。アカウントは「かずおかずの相談室」です。
お聴きいただいた曲は
GReeeeN
『メシ I GOT IT ↑↑』(メシアガレ) でした。
ザ・ゴールデンヒストリー。今週は「恐怖症を抱えて」というテーマでお送りしています。
今後もこうした会食恐怖症・嘔吐恐怖症のメディア発信が増える事を期待しています。そのためにもカウンセラーとしてどんどん情報発信をしていきたいと思います!それでは今後ともよろしくお願いいたします。最後までお読みいただきありがとうございました。