嘔吐恐怖症の原因

 OPENERS第7回目です!今回はこれまでのOPENERSのコンテンツのまとめになります。まずは最初の1か月弱でしたが、非常の多くの事を皆様にお伝えしてきました。少し早いですが良いタイミングですので、これまでをまとめていきたいと思います。

 これだけの内容をカウンセリングでお伝えすることも、電子書籍でお配りすることは出来ませんし、また病院で教えてもらう機会も無いと思いますので、皆様にも関心を持って頂けたかと思います。まずは一度内容を整理しておき、これからどういう姿を目指していくか?をハッキリさせておきましょう。

 最初は嘔吐恐怖症のキホンをお伝えしました。嘔吐恐怖症とは社交不安の側面もあるパニック障害に近いという分類を行いまして、嘔吐恐怖症といってもそんなに珍しい病気ではない事、そして不安症やパニック障害への治療法が同様に有効であることをお伝えしました。

 嘔吐恐怖症の原因は決して皆様の意思とは関係なく、潜在意識の部分にあります。根元の潜在意識を良い方向に変えていくと、いくら顕在意識・・・つまり思考で不安なことを考えても、症状は出ないことをお伝えしました。そして潜在意識を変えるには2つの方法がありましたね。

  • 敢えて苦手な場面に挑戦すること
  • 普段自分にかけている言葉を変えること

苦手な場面に挑戦する~認知行動療法と暴露療法

 嘔吐恐怖症を克服するには、まずは正攻法の認知行動療法と暴露療法です。「会食に行く」「電車に乗る」「吐しゃ物を見る」などの自分が苦手としている場面にスモールステップで挑戦していくことで、徐々に恐怖が低減していきます。OPENERSでは皆様が取り組む認知行動療法ワークと暴露療法動画プログラムを用意しています。そちらの方で、皆様一人一人にあった認知行動療法を設計して、スモールステップで実践していきましょう。

自分にかける言葉を変える

 嘔吐恐怖症の方は以下の症状に陥っています。

  • 常に病気のことが不安
  • 病気の自分を責める

 嘔吐恐怖症を克服するには認知行動療法と暴露療法は必須ですが、それだけでも不十分です。認知行動療法と暴露療法を行っても、常に不安と自己批判を繰り返していては、潜在意識が良い方向に変わりません。自分にかける言葉を前向きに変え、克服に向けて頑張る自分を認めて、励ませる力がないと克服に向けて頑張り続けることはできません。しかし意思の力だけで、いきなり実現するのは難しいです。

 自分に前向きな言葉をかけていくには、以下のステップを踏む必要があります。

  • 自分が不安や自己批判に陥っていることに気づき、それを認める ← 瞑想はこの力を鍛える
  • 認めて落ち着いた状態で、自分に優しい言葉をかける。 ← セルフコンパッション(プログラムの中盤で解説)

 まずは自分が不安や自己批判に陥っている事に気づき、認める必要がありました。そこで瞑想が非常に役立つことを紹介しました。

瞑想は嘔吐恐怖症に効果的

 瞑想は不安や自己批判的な状態から脱するのに非常に効果的でした。またそれ以外にも感情のコントロールが上手になったり、日常のイライラが減ったりと、様々に心理的にポジティブな効果があります。

 それではこれまでのコンテンツを一枚のイラストで俯瞰してみましょう。

 悪に染まってしまった潜在意識が、嘔吐恐怖症を生んでいますね。ここは戦って悪を取り除き、潜在意識を本来の状態に戻してあげましょう!潜在意識を変えるには認知行動療法や暴露療法が効果的です。こちらの正攻法は攻撃に該当します。

 しかし一方的に攻撃できる訳ではありません。認知行動療法や暴露療法がいつでも自分の期待する結果になるとは限りません。会食で食べられなかったり、外出で気持ちが悪くなったり、暴露療法で嫌な気持ちになったり、早く改善しない自分にイライラしたり・・・、当然ネガティブ感情が出てくることもあります。これは克服の過程では避けては通れない「潜在意識の反撃」に該当します。

 潜在意識の反撃、つまり不安や自己批判などのネガティブ感情をいつも真に受けていては体力が持ちません。しっかりと防御を固める必要があります。それがネガティブ感情に陥っている自分を認め、前向きな言葉をかけることです。それが不安と自己批判を減らして、しっかりと防御を固めることにつながります。

 そして瞑想はネガティブ感情から脱するのに非常に効果的です。ネガティブ感情に気づき認め、自分を励まして頑張り続ける力となります。これはつまり防御力をさらにUPさせることなのですね!

 また防御力を固めて、心理的に安定した状態で認知行動療法と暴露療法を行うことで、より大きな効果が期待できます。詳しくは認知行動療法と暴露療法の章でもお伝えしますが、行動的になるので挑戦する回数が増えますし、挑戦した自分を認めて正しい評価を出来るようになります。

 つまり瞑想は防御力だけでなく攻撃力のUPにも貢献しているのです!いわば全ての能力値をUPさせる魔法アイテムのようなものです!

 セルフコンパッション(プログラムの中盤で解説)も同様です。こちらは科学的に、自分に対して慈悲的な態度を養成してストレスを低減していく技術ですが、瞑想を組み合わせることでより大きな効果を発揮する魔法アイテムとなります。

 ここまでで、このOPENERSの全体像が見えてきたかと思います。皆様には残りの約2か月でこの悪に染まった潜在意識を打倒して、本来の状態を取り戻すために必要な「剣」「盾」「魔法アイテム」を手にして頂きます。それでは次回より詳細に瞑想について講義を行っていきますね。

今回のワーク

 この一か月弱の間にも、多くの情報をお伝えしてきました。

「講義で一番印象に残っている事」

「これからやってみようと思う事」

「講義の疑問点やこれから知りたい事」

「その他OPENERSへの感想・ご意見」

 こちらOPENERSのLINEに、ご回答をお願いいたします。皆様の取り組みを共有したり、声をプログラムの改善につなげて参ります。これまでの企画やカウンセリングでも、自分の感想をより多くアプトプットされる方がより改善したと感じています。アウトプットする事で、自分の成長をより潜在意識に浸透させる事ができます。是非積極的にアウトプットしてみて下さいね!