OPENERSスタートです!!

 さて、いよいよ本日から嘔吐恐怖症克服プログラムOPENERSスタートです!これから約3か月にわたり、あなたが嘔吐恐怖症を克服するための、そして人生を変えていくための情報をお伝えしていきます。今回は記念すべき第一回目の講義となります。

 あくまで講義はテキストベースで行いますが、知識はインプットしてからすぐにアウトプットすることで、より身に着きます。あなたが効率よくアウトプットできるようワークもたくさん用意しています。

 ワークはページの最後からダウンロードできます。是非そちらも積極的に取り組んでみて下さい。そしてワークの回答は是非、このOPENERSのLINEに直接書き込んでみて下さい! それが一番簡単にワークに取り組めて、確実に学びを定着させる方法です。

 以下のようにLINEに直接書き込んでみたり、もしくはご自身でノートを用意されて、ワークの取り組みを写真で送って頂いてもOKです!

 人は何かを学ぶとき、それを自分自身で取り組むのはもちろんですが、他人と共有したり他人の取り組みを知ることで一層学びが定着します。皆様の声もシェアしながら、プログラムも適宜改善しながら、進めていきたいと思っています。

 まずはこのOPENERSにご参加頂き本当にありがとうございます!

 あなたは克服には心の土台をしっかり作るのが大切という超重要な視点をお持ちなのだと思います。目の前の結果に一喜一憂することなく、自分を内側から変えて、嘔吐恐怖症を良くしていこう、人生を良くしていこう。そのような強い意志があるのだと思います。

 そこまでエネルギーを高めて、この企画に参加して頂いた事を本当に素晴らしく思います。今のあなたのエネルギーに見合う技術をこれからお伝えしていきますので、どうぞ最後までよろしくお願いします。

OPENERSが目指す姿

 記念すべきこの第一回目の講義ですが、このOPENERSが目指す姿をシェアしていきたいと思います。

 このOPENERSは瞑想嘔吐恐怖症克服プログラムです。瞑想と名前を付けているのは、瞑想という技術をプログラムの柱に据えているからですね。後々分かってきますが、この瞑想の習慣が嘔吐恐怖症の克服に非常に役立ってきます。後々たっぷりとお伝えしていくのでお楽しみに!

 克服プログラムというからには、克服に必要な情報をもちろんお伝えしていきます。ですが約3か月という時間をかけるわけですから、あなたが納得する形で届けていきたいと思っています。忙しい病院の先生のように、「ああしてください」「こうしてください」と矢継ぎ早に指示するようなプログラムではありません。

 またいきなり「ポジティブに考えてください」「あなたには価値があります」「自分に自信をもって下さい」など・・・考えを変えなさい!とアドバイスするプログラムでもありません。あなたの意識を良い方向に変えていくヒントをゆっくりお伝えしていくので、ゆっくり消化していって下さい。

 OPENERSでは「人間はネガティブ感情を気合や根性といった意思の力でコントロールできない」という超重要な心理学的事実に基づいて設計しています。これは私のカウンセラーとしての活動信条でもあり、心理学の常識でもあります。人間は沸き起こる不安・心配などのネガティブ感情を止めることはできません。

 この事実を理解していないと、様々な取り組みを行っても「不安がやっぱり消えない」「自分が弱いから不安なんだ」という完全に間違った解釈に進んでしまい、克服が難しくなります。まずはネガティブ感情がどういうものかを理解して、その上でOPENERSが目指す姿を明らかにしていきたいと思います。

ネガティブで当たり前

 あなたは普段ネガティブ感情をどのようなものと捉えているでしょうか?会食恐怖症・嘔吐恐怖症の人の場合ですと、「もし食べないことを人に指摘されたらどうしよう・・・」とか「食べている途中で気持ち悪くなったらどうしよう・・・」みたいな不安がそうでしょう。さらにそれに付随して、「どうしていつも不安なんだろう」「どうして自分はいつもダメなんだ」という自己批判もあります。これらがいわゆるネガティブ感情でしょう。

 そしてご経験があると思いますが、こうしたネガティブ感情に捉われ続けると、不安が大きくなったり、恐怖症の症状が出てしまったりします。そのため、ほとんどの人は「ネガティブ感情をきれいさっぱり消し去りたい!」と考えているでしょう。では本当にネガティブ感情は悪いものなのでしょうか?

 結論から言えばネガティブ感情自体は決して悪いものではありません。そしてそれをきれいさっぱり消し去る方法もありません。

 OPENERSでも決して「ネガティブ感情を持たないようにして下さい!」とは言いません。そんな事はできませんから。

 なぜならネガティブ感情は人間が生き残るために必要なものとして、進化の過程でどんどん発達させてきたものだからです。今でこそ私たちは安全に衣食住を確保して生きていますが、昔の人間は常に過酷な状況に置かれていました。野生生物や自然災害に襲われて命を落とすことも多い環境だったのです。そんな時ネガティブ感情は生存に非常に役立ちました。

 「あの黒い影はなんだろう?ひょっとして熊じゃないか・・・?近づくと食べられる!」「この先食料が手に入らないかもしれない、今のうちになんとかしなければ・・・!」って感じで常に命の心配をして先に備えることが生存に必要だったのです。このネガティブ感情のおかげで人間は今日まで生きてこれたわけです。

 ネガティブ感情自体は人間の生存に役立つものでした。現代は常に命の心配をしなくても生きれるようになりました。しかし時代は変わっても人間が備えているネガティブ感情自体は変わっていません。命の心配をするかわりに、自分の理想とする人生の障害になりそうなものは全て心配するようになりました。

 例えば「明日のテスト・面接うまくいくかな・・・」「あの人に嫌われてないかな・・・」などなど。会食恐怖症・嘔吐恐怖症は就職・恋愛・人間関係の障害になる、それによって理想の人生が遠のいていく・・・とどうしても不安になってしまいますよね。すると本能的に会食恐怖症・嘔吐恐怖症に対してどんどんネガティブ感情を持ちます。これは極めて自然な人間の感情と言えましょう。

 ネガティブ感情は人間の生存には絶対必要なので消すことはできないのです。ですがネガティブ感情があると落ち着かないため、悪いもの!消さないといけない!と思われています。

幸福で当たり前?

 ネガティブ感情を悪いものとみなす原因は、単にそれが落ち着かないという理由だけではありません。現代ではあらゆる幸福を追求した結果「幸福が普通の状態であり、ネガティブ感情を抱くのは異常だ!」とみなす風潮があります。

 社会の情報化が近年急速に進んだため、ありとあらゆる情報が簡単に手に入るようになったためです。テレビ・インターネット・SNSなどで扱われるのは、様々な人達の表面的な幸福の側面だけであり、その人たちが抱いているネガティブ感情にフォーカスされることはありません。そういう情報に触れ続けていると、「こんなネガティブなのは自分だけ」「幸せになれないのは自分だけ」という状態に陥るのも仕方がありません。

 では実際にネガティブ感情を抱く人は本当に少ないのでしょうか?幸福な状態が普通なのでしょうか?

 実際の統計を参照してみましょう。米国の統計ですが

  • 毎年成人人口の30%近くが何らかの精神疾患と診断されている
  • 世界保健機構は2020年にはうつは2番目に重大な疾病になると予想している
  • 5人に1人が障害で一度はうつになる
  • さらに4人に1人はドラッグ・アルコール依存になる。米国だけで2000万人のアルコール依存症患者が存在する
  • 2人に1人が人生のある時期、真剣に自殺を考え、2週間以上その状態に悩まされる

 発展した科学技術によって、私達はひらすら幸福を追求しているはずなのに、その実情は全く幸福からは遠いものです。ですがこれは自然なことです。幸福を追求するほどにネガティブ感情に対する抵抗も生まれるからです。ネガティブ感情を抱くことは極めて自然な事にも関わらず「こんなネガティブなのは自分だけだ!」「もっと幸福にならないといけない!」とひたすら抵抗してしまいます。こうした感情はよりネガティブ感情を増幅させるので、結果的にうつ病や依存症に陥ってしまうわけです。

 ネガティブ感情に抵抗することは、勝ち目の無い終わりなき戦いの中で自分をどんどん疲弊させるようなものです。こうした事実を置き去りにして、ネガティブ感情は悪いもの!消さないといけない!と思われています。

 この傾向は近年のコロナ禍でより顕著になったように思われます。

 コロナ禍において、メンタルに不調をきたす人が多くなり心療内科や精神科の予約も取りにくい状況が続いています。このような状況でしばしば不安や心配がある事が問題視されますが、そのようなネガティブ感情がある事自体は全く問題ではありません。人類未経験の危機にあって、ネガティブ感情が出てこない事など、人間の生存機能が正常に働く限りあり得ないのです。

 私達に必要なのはネガティブ感情を消す事ではなく、ネガティブ感情と上手く付き合っていく事なのです。

ありたき未来 WHOLENESS

 ネガティブ感情自体は悪いものでもなく、それを消し去ることもできません。ではなぜネガティブ感情が問題となるのでしょうか?それは・・・

  • ネガティブ感情が絶対に正しいと信じ込んでしまう
  • ネガティブ感情を必要以上に大きくしてしまう
  • ネガティブ感情を持つのは自分だけと思い込む

 からです。人間はあらゆる危機に備えられるよう基本的に大げさに考えるようになっています。ネガティブ感情で想像される悪い事態が実際に起きることはそう多くありません。しかしそのネガティブ感情が正しい!必ず起こる!と信じ続けてしまうと、前向きな行動を起こすのが難しくなってしまいます。

 さらに人間の想像力には際限がありません。ある悪い事態を想像して止まるわけでなく、さらにもっともっと悪い事態も起こるのではないか?と考えてしまいます。すると不安がどんどん大きくなり会食恐怖症・嘔吐恐怖症の悪化につながったりします。つまりネガティブ感情自体は悪いものではありませんが、それを絶対正しいと信じ続けたり、もっと悪い事態を想像し続けると問題になるわけです。

 私達に必要なのはネガティブ感情を消すことでも幸福(ポジティブ感情)を追求することでもありません。ネガティブ感情とポジティブ感情を共存させることなのです。OPENERSではこの方法を学びます。

 OPENERSではこうしたネガティブ感情を抑制することはしません(できません)。そのようなネガティブ感情を生み出す自分を認め、現実に集中し、やるべきことが継続的にできるマインドの養成を目的としています。こうしたネガティブ感情もポジティブ感情も両方受け入れる姿勢を心理学用語では「ホールネス」と言います。

 英語で書くとWHOLENESSで、「全体」という意味があります。感情の全ての側面を受け入れて上手に生きようとする姿勢を表した言葉ですね。

 OPENERSではこのホールネスなマインド養成を目指しています。ネガティブ感情を抑制する必要も、ポジティブ感情になる必要も、いきなり考え方を変える必要もありません。こうした感情全てが渦巻くなかで、全て受け入れて、常にやるべきことが見えている状態を目指していきます。

 ・・・そう、告知ページを確認いただけると分かりますが、だからこのOPENERSのロゴにもWHOLENESSと書かれてたわけですね。まさに「ありたき未来」を記していたわけです。

 とはいえ、ここまでお読み頂いてもまだ「ネガティブ感情を消したい!」「結局消えないネガティブ感情にずっと耐えないといけないの?」と思ってしまいますよね?

 でも大丈夫です。あなたのホールネスが育っていくると、心は以下のようにどんどん発達していきます。

  • ネガティブ感情がある事に自分で気づけるようになる
  • ネガティブ感情を自分で大きくしない
  • ネガティブ感情を受け入れられる
  • いつでもネガティブ感情を受け入れられるので、安心感が生まれる

 あなたはネガティブ感情消したいと思うことも無くなれば、耐えている我慢するという感覚も無く、自然と受け入れられるようになります。是非このホールネス!な状態目指して、このOPENERS最後までよろしくお願いします!

今回のワーク

ワークに取り組むことで、このコンテンツを受講して自分がこれからどう行動していけばよいのか?が具体化されるようになっています。具体化した行動は、是非毎日の習慣としてください!