第二章まとめ

 

 こんにちは。OPENERSです!

 今回はこれまでのOPENERSのコンテンツのまとめになります。まずは最初の1か月弱でしたが、非常の多くの知識を皆様にお伝えしてきました。少し早いですが良いタイミングですので、これまでをまとめていきたいと思います。

 これだけの内容をカウンセリングでお伝えすることも、電子書籍でお配りすることは出来ませんし、また病院で教えてもらう機会も無いと思いますので、あなたにも関心を持って頂けたかと思います。まずは一度内容を整理しておき、これからどういう姿を目指していくか?をハッキリさせておきましょう。

STEP1 嘔吐恐怖症を知る

 最初は嘔吐恐怖症のキホンをお伝えしました。嘔吐恐怖症とは社交不安の側面もあるパニック障害に近いという分類を行いまして、嘔吐恐怖症といってもそんなに珍しい病気ではない、そして不安症やパニック障害への治療法が同様に有効であることをお伝えしました。

 嘔吐恐怖症の原因は決してあなたのメンタルの強さとは関係なく、潜在意識の部分にあります。根元の潜在意識を良い方向に変えていくと、いくら顕在意識で、つまり思考で不安なことを考えても症状は出ないことをお伝えしました。そして潜在意識を変えるには2つの方法がありましたね。

  • 敢えて苦手な場面に挑戦すること
  • 敢えて普段自分にかけている言葉を変えること

STEP2 嘔吐恐怖症の治し方を知る

敢えて苦手な場面に挑戦すること~認知行動療法と暴露療法

 嘔吐恐怖症では回避行動と呼ばれる、不安や恐怖を避けるための行動が逆に不安と恐怖を悪化させていました。そして回避行動を手放し、潜在意識を良い方向に変えていく為に認知行動療法と暴露療法が必要になります。「会食に行く」「電車に乗る」「吐しゃ物を見る」などの自分が苦手としている場面に敢えて、スモールステップで挑戦していくことで、徐々に恐怖が低減していきます。ここのメカニズムについて詳細にお伝えしました。

 一方で認知行動療法と暴露療法には不快な症状や不安が伴います。がむしゃらに認知行動療法の回数を増やすよりも、むしろ不快な症状や不安をケアしていくことが重要であることもお伝えしました。

 これについては第3章で瞑想とセルフコンパッションという心理技術を活用していく方法をたっぷりお伝えしていきます。

敢えて普段自分にかけている言葉を変えること

 嘔吐恐怖症の方は以下の症状に陥っています。

  • 常に病気のことが不安
  • 病気の自分を責める

 嘔吐恐怖症を克服するには認知行動療法と暴露療法は必須ですが、それだけでも不十分です。認知行動療法と暴露療法を行っても、常に不安と自己批判を繰り返していては潜在意識が良い方向に変わりません。自分にかける言葉を前向きに変え、克服に向けて頑張る自分を認めて、励ませる力がないと克服に向けて頑張り続けることはできません。しかしこちらもまたメンタルの力だけで、いきなり実現するのは難しいです。

 不安を減らしたり、自分にかける言葉を変えていく、というのは今日から前向きになろうと決心して、気持ちをコントロールして出来るものではありません。気持ちでコントロールできるものでないと知る、その上に瞑想とセルフコンパッションという心理技術をしっかり活用していくという手順でやっていく必要があります。こちらも第3章でたっぷりお伝えしていきます。

STEP3 行動し続けられる方法を知る

 既にSTEP1とSTEP2を学ばれたあなたは、嘔吐恐怖症を治す為に必要な知識を全て持ち併せていることになります。あとはそれをどうやって行動に移すか、どうやって行動を続けていくかが重要になります。

 それを学ぶのが第三章になります。こちらがOPENERS2.0の最大の柱とも言えます。ここでは瞑想とセルフコンパッションという心理技術を学んでいきます。それらがどのようにして嘔吐恐怖症を一気に加速させるのかを、少しお伝えしておきます。

瞑想とセルフコンパッションは嘔吐恐怖症に効果的

 潜在意識を良い方向に変えていくには2つの方法がありました。

  • 敢えて苦手な場面に挑戦すること~認知行動療法と暴露療法
  • 敢えて普段自分にかけている言葉を変えること

 これはつまり潜在意識を変えていくには、行動面と思考面の両面での努力が必要だということです。

  • 敢えて苦手な場面に挑戦すること~認知行動療法と暴露療法 → 行動面
  • 敢えて普段自分にかけている言葉を変えること → 思考面

 嘔吐恐怖症を悪に染まったモンスターと見立てると、行動面の努力、つまり認知行動療法や暴露療法はモンスターへの攻撃と捉えることが出来ます。

 しかし一方的に攻撃できる訳ではありません。認知行動療法や暴露療法がいつでも自分の期待する結果になるとは限りません。会食で食べられなかったり、外出で気持ちが悪くなったり、暴露療法で嫌な気持ちになったり、早く改善しない自分にイライラしたり・・・。

 こうしたネガティブ感情は克服の過程では避けては通れない「潜在意識の反撃」に該当します。

 潜在意識の反撃、つまり不安や自己批判などのネガティブ感情をいつも真に受けていては体力が持ちません。しっかりと防御を固める必要があります。それが自分にかけている言葉を変えることなのです。こちらは不安と自己批判を減らして、モンスターの反撃をしっかりと防御すると捉えることが出来ます。

 ここで瞑想とセルフコンパッションが役に立ちます。これらは粘り強く折れない心を育て、行動力が身に着きます。また不安や自己批判的な状態から脱するのにも非常に効果的です。さらに感情のコントロールが上手になったり、日常のイライラが減ったりと、様々に心理的にポジティブな効果があります。

 つまり克服に向けて頑張るというエネルギーが必要でストレスがかかりそうな毎日でも、楽しくポジティブに過ごすことが出来るようになるのです。これはつまり防御力をUPさせることと言えます。

 また防御力を固めて、心理的に安定した状態で認知行動療法と暴露療法を行うことで、より大きな効果が期待できます。行動的になるので挑戦する回数が増えますし、挑戦した自分を認めて正しい評価を出来るようになります。

 つまり瞑想とセルフコンパッションは嘔吐恐怖症との闘いにおいて、防御力だけでなく攻撃力のUPにも貢献します。いわば全ての能力値をUPさせる魔法アイテムのようなものです!

行動面と思考面を嚙合わせる

 潜在意識を良い方向に変えていくには2つの方法がありました。

  • 敢えて苦手な場面に挑戦すること
  • 敢えて普段自分にかけている言葉を変えること

 これはつまり潜在意識を変えていくには、行動面と思考面の両面での努力が必要だということです。

  • 敢えて苦手な場面に挑戦すること → 行動面
  • 敢えて普段自分にかけている言葉を変えること → 思考面

 そして嘔吐恐怖症というモンスターと闘うにおいて、行動面の努力が攻撃、思考面の努力が防御に相当することもお伝えしました。しかしこれらの方法は独立している訳ではありません。行動面と思考面はかなり密接に関わりあっています。行動が変われば思考が変わってきます。

 例えば何度か会食練習に行くと、潜在意識では「最近よく会食に行くな、、、実は会食って怖くないんじゃないか?」という風に変わってきます。するとその意識がますます会食に行くという行動を加速させます。するとさらに潜在意識が良い方向に変わる正のループが起きます。

 思考面からのこの正のループが起きることもあります。会食練習に行ってなくても、自分にかける言葉を優しくしてストレスが無い状態を保っていれば、「最近調子が良いから会食練習に行こうかな」と行動につながっていきます。そして行動がまた思考面にいい影響を与えます。

 このように思考面と行動面ががっちりかみ合って、ガンガン楽しく行動できる状態に入ると、克服は一気に加速していきます。

 そしてこの行動面と思考面の努力を楽しく続けるために必要なのが、瞑想とセルフコンパッションなのです。これらは粘り強く折れない心を育て、行動力が身に着きます。また不安や自己批判的な状態から脱するのにも非常に効果的です。行動面と思考面の両面に同時にアプローチできるので、行動面と思考面の正のループをガンガン加速させるためのエンジンのような働きをしてくれます。

 瞑想とセルフコンパッションを学ぶと、嘔吐恐怖症の克服に限らず、自分のやりたいことに思考面と行動面ががっちりかみ合った状態でガンガン取り組めるようになります。それでは第三章も頑張っていきましょう。

今回のワーク

 今回のワークはこちらです。ワークに取り組むことで、このコンテンツを受講して自分がこれからするべき行動が具体化されるようになっています。具体化した行動は毎日の習慣としてください。

 今回は2枚のワークです。