「人との食事が苦手!」を打ち明ける(告白する)最適な方法

人との食事が苦手の正しい打ち明け方

 こんにちわ!この記事をご覧の方は以下のようなお悩みを抱えていませんか?このようなお悩みが、最近カウンセラーの私のもとによく届けられます。

  • 会食恐怖症や嘔吐恐怖症を打ち明けたい!告白したい!のですが、どのように伝えればいいのか分かりません。
  • 打ち明けても理解されません。ちゃんと食べろ・・・と言われるばかりです。
  • 周りに色々言われるのが気になってしまいます。生きづらいと感じます。

 人との食事が苦手である、つまりは会食恐怖症や嘔吐恐怖症である事を周りの人に打ち明けるのは勇気がいりますよね。ですが打ち明ける事で自分のモヤモヤが解消されたり周りの人が協力的になってくれる場合もあります。

 会食恐怖症には必ず他人が関係してきます。他人にどう思われるか?という不安に起因して食事が苦手になるからです。ですが適切に自分の症状を伝えて、他人の理解が得られる力を身に着ければ、あまり問題にはなりません。打ち明ける事は克服における重要な要素の一つです。(もちろん必須という訳ではありませんが)

 私も何人かに自分の症状について打ち明けた事があります。やはり自分の事を理解してくれる人が増えるほどに、会食のプレッシャーも減らす事が出来ますね!

 その一方で、上記のような打ち明ける事、理解される事にまつわるお悩みが多いのも事実です。どのように打ち明けたら良いのか、結局理解されなかったがどうすれば良いのか、理解されないのは自分が悪いのか・・・こうしたお悩みが多いです。

 私が打ち明けた時も理解されたと感じる事もありましたが、されなかったと感じる事もありました。その度に自分の伝え方が悪かったのでは・・・とか、相手に変に気を遣わせてしまったのでは・・・とかモヤモヤした気持ちがたくさん出てきました。

 本記事では以下のような内容で、この会食恐怖症を打ち明ける前後に起こるお悩みへの対処法をお伝えしようと思います。

  • 正しい打ち明け方を知る~3つのポイントを押さえよう!
  • 理解を期待しすぎてはいけないお話
  • 理解されなくても自分の正しさを守る事の大切さ

 記事の前半では、正しい会食恐怖症の打ち明け方についてお伝えします。複雑な事情をどう説明して良いか難しそうに思えますが、実はちょっとしたコツを押さえるだけで相手への伝わりやすさやその印象は大きく変わってきます。打ち明ける前に是非知っておきたいコツで誰でも簡単に実践できるものです。

 そして記事の後半では、うまく理解されない時の対処法をお伝えしていきます。理解されない場合によくある解決方法として、相手が理解するまで説き伏せるだとか、意見に負けて相手の価値観を無条件に信じるといった事がありますが、どちらも自分を苦しくしてしまう原因になりかねません。

 理解されない時に相手や自分に対してどういう行動をとっていけば克服に近づいていくかもお伝えしたいと思います。これから会食恐怖症を誰かに打ち明けたいと思っている方だけでなく、病気で社会への生きづらさを感じている人にとっても気持ちが楽になるヒントがありますので、是非ご覧ください!

この記事を書いている人

かずおかず

会食恐怖症・嘔吐恐怖症克服支援カウンセラーⓇ

「会食恐怖症」「嘔吐恐怖症」に苦しみ、日々の食事すら不能のどん底状態から、薬を使わず認知行動療法で自己治療を実践し克服。克服方法と、認知度の低い嘔吐恐怖症を広めるためにカウンセリングを行う。相談実績はのべ400件以上。活動は全国ラジオでも紹介される。
「嘔吐恐怖症克服情報サイト【嘔吐恐怖症克服カレッジ】」や「嘔吐恐怖症克服プログラム【OPENERS】」等の克服支援サービスも多数運営。

打ち明ける時の3つのポイント

 打ち明ける時には正直に今の自分の状態を話すのが一番ですが、打ち明け方にも押さえておくべきポイントがあります。

  • 自分が打ち明けたい時に打ち明ける
  • 「会食恐怖症や嘔吐恐怖症」という難しい言葉を使わない
  • 克服に向けて努力していることを伝える

自分が打ち明けたい時に打ち明ける

 よく相談者の方々から「打ち明けた方が良いのでしょうか」という質問を受けます。いつ打ち明けるべきかは人によってタイミングが分かれる所でもあります。病院で会食恐怖症と診断されたから、大切な人ができたから等々タイミングは色々あります。ですが打ち明けるベストなタイミングはやはり「自分が打ち明けたいと思った時」です。

 例えば親しい友人と何度も食事にはいくものの、毎回食べないことを指摘されてしまい「毎回気を遣わせちゃうのも悪いな~知っておいてほしいな~」という気持ちが出てきた時は、打ち明け時と言えるでしょう。

 逆に同じ状況でも「親しい間柄だからこそ、あまり病気の事は知られたくない」という気持ちがあるなら、無理に打ち明ける必要はありません。打ち明ける事は克服への近道になるケースもありますが、必須ではありません。今の自分の素直な気持ちに従うのが一番です。

「会食恐怖症」という難しい言葉を使わない

 「人との食事が苦手」「緊張しすぎてしまう」「気持ち悪くなってしまう」こうした症状は一般に「会食恐怖症」という不安障害に分類されます。このようなキーワードがあるのだから打ち明ける際には、「自分は会食恐怖症なんだ」とズバリ言いたくなりますが、そもそも相手は「会食恐怖症」「嘔吐恐怖症」等の専門言葉を知りません。

 またそういう専門用語を使うと、「何それ?何か深刻な病気なの??」と必要以上にシリアスに受け止められてしまう可能性もあります。病院でそのような診断のあるなしに関わらず、最初はそういう言葉を使わずに「人とだと緊張して食べられなくなっちゃうんだよね~」と緩い表現で伝えるようにしましょう。

 また緩い表現だと印象にも残りにくいので、一度では伝わりきらないこともあります。一度に全部を伝えようとするのではなく、緩い表現で何回か繰り返し伝えることがベストな打ち明け方です。会食の度に一回だけ軽く打ち明ける、それを何度か繰り返しましょう。

克服に向けて努力していることを伝える

 これが一番重要なポイントになります。打ち明ける時には必ず克服に向けて努力している事も一緒に伝えて下さい。

 頑張っている人に対して否定的になる人はあまりいません。「食べられないんだよね~でも治したいからご飯に行くようにしているの。また誘ってくれるとうれしい」というような一言で、より良い印象を持たれるでしょう。これで理解が深まれば相手も克服に向けて協力的になってくれるかもしれません。

 もし理解が得られている感じであれば、さらに自分が相手に対してどのような配慮をして欲しいかも伝えてみましょう。「あまり食べなくても気にしないでほしい」とか「(トイレに立ちやすいように)席は通路側にして欲しい」等の配慮をしてもらいましょう。

 伝えるには勇気がいりますが、相手にお願いしている事は大した事ではありません。また人は強みを見せ合うよりも、むしろ弱みを見せた方がより絆が深まります。上記のポイントを押さえれば、否定的な人はあまりいないでしょう。

理解されない時は?

 ここまで会食恐怖症や嘔吐恐怖症を打ち明ける時のポイントについてお伝えしてきました。

 もちろん一度で簡単に理解してもらい、克服に向けて協力的になってもらえると願ったり叶ったりですが、実際はこうならない場合もあります。

 食事を残すのは絶対にいけない事と考える人も必ず存在しているからです。日本の学校給食教育では基本的に残すのはいけない事と教わりますから、こういう考えの人がいても当然です。

 こういう人達にはいくら説明しても、なかなか理解されるのは難しいでしょう。そこでもっと表現や伝え方を工夫して何とかしたいと思ってしまうものですがそれは適切とは言えません。なぜなら・・・

 食事を残すのはいけないと考えるのは完全にその人達の自由で、私達のコントロールが及ばない領域だからです。

 コントロールが及ばない領域に対しては、いくら努力しても結果が出ない可能性もあります。つまり私達は相手に対して伝わりやすい努力をする事は出来るけれども、確実な結果を期待する事は出来ません。理解するかしないかは完全に相手が決める事ですから、理解を期待しすぎない方が良いのです。

 場合によっては、会食恐怖症なんてある訳ない!とか気持ちの問題だ!とか頭ごなしに否定してくる人もいるかもしれません。ですがそう考えるのも、その人達の自由なので私達が変える事はできません。

 理解されない時に私達に必要なのは、相手を理解させる事ではありません。

  • 相手への理解を手放し、自分の正しさを守る

 これが私達に必要な姿勢です。

相手への理解を手放し、自分の正しさを守る

 相手への理解を手放すのは、少し諦めのようなネガティブな考え方にも思えますがそうではありません。相手の考えは完全に相手次第です。私達は変えられない物に執着するのではなく、自分が今できる事だけに集中すべきなのです。

正しさは一つではない

 食べ物を残してはいけない事を強要するのは、会食恐怖症の方にとっては困りごとです。しかし残してはいけないという考えは、その人にとっては完全に正しい意見なのです。

 幼少期より残すのはいけない事という教育を受けてきており、残すのには抵抗があるので「多少無理してでも食べる方が良い!」という考えを貫いているのでしょう。これはこれで素晴らしい事ですし、価値観がその人に合ってるならそれは正しいのです。

 一方で会食恐怖症の人にとってこれは正しくありません。頑張って食べようとするほどにプレッシャーがかかりますから、多少残してしまっても自分のペースで楽しめるだけ食べるという考え方から始めていくのが良いのです。会食恐怖症の人にとってはこちらの価値観の方が合っているのです。

 このように何が正しいかは、その人が抱えている背景によるのです。正しさは一つではなく人によって違います。だからこそ私達はお互いの持っている正しさを尊重しあい、自分の正しさを他人に侵害されないように守っていかなければならないのです。

 そうでなければ自分らしく生きる事も難しくなってしまうでしょう。

 会食恐怖症を良くするために、例えばあなたが敢えて残す練習をする等の取り組みをする必要があるとします。もし他人がそれを否定してきても、あなたにとっては完全に正しいものですから貫いていく必要があります。

自分を受け入れる事で良くなる

 会食恐怖症を克服するには、まず会食恐怖症の自分を受け入れる所からはじまります。

 これはカウンセリングや他の媒体でも繰り返しお伝えしている事実であります。会食恐怖症の原因はあなたにあるわけでは無く、自分を責める必要はありません。克服に向けて頑張る自分を褒めて自己肯定感を高める人ほど克服に近づきます。自己批判をやめて、自分を受け入れた上で様々な克服の努力は結果になっていきます。

 もし他人があなたの会食恐怖症について否定的なことを言っても、それは全く背景を知らないので間違っていますから信じてはいけないのです。会食恐怖症はあなたの解決したい課題であり、克服の為の取り組みを正しく評価できる人はあなただけなのです。

 他の会食恐怖症の人に、「あなたがしっかりしてないから治らないだ」なんて思わないですよね。それと同じように自分に慈悲を向けて励ましながら頑張っていく事が基本になります。他人の理解があってもなくてもいつでも自分は自分の味方である必要があります。

全ての人に理解される必要はない

 全ての人が会食恐怖症を理解してくれる訳ではありません。でもそれは他の人も同じはずです。あたなも考え方や行動が理解できない人が必ず周りにいますよね。でもそれは、その人の正しさで行動している訳なので、他人があれこれ介入する必要もないのです。

 私が打ち明けた時も理解されたと感じる事もありましたが、されなかったと感じる事もありました。

 こうした経験のうちに、他人が考えている事と自分が考えている事は全く違う、人にはそれぞれの正しさがあるという重要な考えに至りました。それ以降あまり他人の意見の影響を受けなくなった気がします。

 以前は食べない事を指摘されると、すごくプレッシャーになっていたのですが今では「この人も悪気がある訳では無い。自分の正しさに従って言っているだけ」と思えるようになりました。

 そして「自分には自分のペースで食べられるだけ食べる、という正しさがあるからこれを守っていこう」という理念を持つようになり、これに従って行動するようになりました。

 自分が会食恐怖症を良くしていくための行動理念があると、周りの意見に左右されにくくなります。あなたも会食恐怖症を良くするために、これをやっていこう!という行動理念があると思います。それはあなたの正しさから生まれた大切なものですから、全ての人に理解されなくても、ちゃんと守っていきたいですね。

おわりに

 本記事の内容をまとめます。

  • 正しい打ち明け方を知る~3つのポイントを押さえよう!
  • 理解を期待しすぎてはいけない。理解されなくれも自分の理念を曲げる必要はない。

 これから会食恐怖症を打ち明けてみようかな・・・というあなたは是非この視点を最初に獲得して下さいね!

 会食恐怖症は簡単に伝わるものでもありませんので、この視点が無いと理解されない時に「自分の伝え方が悪いから・・・」「やっぱり自分がおかしいから・・・」と自己批判につながりがちです。

 本記事の内容をご参考に、自分が打ち明けたい内容をまず考えておきましょう。それを伝えられたら、もうあなたは出来る事を100%達成した事になります!それ以上の事は相手に任せて、後は自分の信念をしっかり守っていきましょう。それでは最後までお読みいただきありがとうございました。

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